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ポジティヴシンキング・②

ポジティヴシンキングワールドへようこそ。

ポジティヴシンキングについての考察をお伝えする企画の3回目です。

第一回 : ポジティヴシンキング・前書き
第二回 : ポジティヴシンキング・①

未来志向とは

これまでの第一回、第二回で書いてきたように、私はポジティヴシンキングとは、未来志向であると考えています。

未来志向をひとことでいうと「未来にフォーカスする」ことです。

過去にとらわれず、しっかりと未来のために、自分の持つリソースをできるだけ未来に注ぎ込む、そのための思考様式です。

もう少し細かく説明したいと思います。
私は、人間の根本的な真理として「人はだれでもよい生き方をしていたい生き物である」と考えています。人よりお金を稼ぎたい。人より楽をしたい。人よりよく見られたいなど、よい生き方の定義は人それぞれですが、わざわざ自分から悪い人生を送りたいと考えている人はいないと思います。
そしてその願望は、現在かなっていても今後もずっとかなえたくなる、もし、かなっていないのであれば、今後はかなえたいと考えるのが普通だと思います。

そして時の流れは不可逆的なものです。いくら努力しても過去を変えることはできません。過去にかなっていないのであれば、今後かなえていくための努力をする必要があります。

要するに、よりよい人生を送りたいのであれば、過去を振り返り、分析・検証し、それをよりよい人生に活かすための糧にする必要があるのではないでしょうか。

すなわち「過去を、未来を創る源泉にするということ」です。

未来を創る

未来には2種類あって、「自分が関与できる未来」と「自分の意志とはまったく関係のないところで創られる未来」です。前者はまさしく自分の将来で、後者は世界情勢のようなイメージでいいかと思います。
特に前者は、自分の目標に向かっての道を自分で切り拓いていくような感覚をイメージしてもらえればいいでしょう。

目標がないという人も少なからずいると思います。ですがそういった人もよい人生を過ごしたいという漠然とした願いは持っているはずです。
その漠然とした願いをどんどん細かくしていくと目標になってきますので、ぜひ時間のあるときにゆっくりと考えてみて下さい。
少しずつでいいので具体化していくとだんだんと形になってくると思います。

人生は、よく歩くことや登山に例えられます。

歩くときに自分の足元ばかり見ていると歩きにくいです。
足元だけを見ていると、少し先に障害物があっても直前まで気づかずにぶつかってしまいますし、前方から自転車が走ってきていても気づきません。危険を回避するために、目的地から大きくずれることにのないように、必ず進む方向の少し前を見ているはずです。
事前に危険を回避して、目的地へたどり着くために今の場所より少し前、すなわち未来を想像して歩いています。そして、たいていの人が無意識のうちにできていることだと思っています。

では、なぜ歩くときには無意識に少し先を見ることができるのに、自分の人生に関しては少し先を見ずに後ろを見てしまいがちになるのでしょう。

それは自信がないからではないかと考えています。

自信がないと一口に言っても、何に自信がないのでしょうか。そもそも自信の根拠とはなんでしょう。

それは、これまでに積み重ねてきたことすべてだと考えています。
これまでの人生の積み重ねが自分に対しての自信となって返ってきます。
ただ、これまでの人生の中で、自分自身で判断して決断してきたこと、その経験と結果のみが自信となって返ってきます。他人の敷いてくれたレールの上での判断や、決断せずに時の流れにまかせて今に至っているようなことは、残念ながら自分の判断ではないので自信にはつながりません。

これまでの経験が自信になるということ、漫然と過ごしているだけでは自信につながらないことは、みなさん少なからず体感しているのではないかと思います。

未来を創るためには、自分の過去の経験が必要になっているのです。
目標に向かってまっすぐ進む。そのためには自信が必要ということです。

しかし、ただゴールだけを見ていればよいというわけではありません。
ゴールが果てしなく遠い場合や、ゴールを見ようとしても見えない場合、逆に意欲が下がってしまう恐れがあります。

現代社会でポジティヴシンキングがやたらと持ち上げられていることや、ポジティヴではない人が多い印象を受けるのは、「社会構造的に目標が非常に見えにくくなっている」おり「目標を見失った人々が一定数いる」そして「そういった状況がSNSなどの普及により顕在化してきた」からではないでしょうか。

そのあたりは後ほど書いていこうと考えている「ポジティヴシンキングになるために」のあたりで詳しく書いていければと考えています。

今回のまとめ

未来志向は「過去を、過去としてきっちりと受け止め、未来を変える源泉にする」こと。
「未来」とは自分の描きたい姿であり、その描きたい姿を達成するための細かい段階が「目標」である。
その「目標」に向かって進むこと、その際に、過去をすべて「自信」へと変えていく考え方が「ポジティヴシンキング」である。
その「自信」の源は、自分が決めてきた「決断の結果」である。

ということになります。

次回以降もよろしくお願いします。

よろしければサポートのほど、よろしくお願いいたします。