タイミング

「人にはそれぞれタイミングがあって、それが全て一致しないと何をしても進まない。逆に、全部とんとん拍子に進んだら、タイミングが完璧だということ。そしてそれは、いいも悪いも、自分の経験として必要なことだということ」

母からの言葉は、私にいくつも思考の選択肢を増やした。これもその一つである。以前、結婚を視野に入れて付き合っていた人がいたが、彼と会話する度に衝突が起き、解決をしないまま日だけが過ぎていく。結局、どちらも意見を譲ることなく破局を迎えたが、そんなときを思い出しながら、今の彼氏との生活を見直すと、確かにその言葉は一理あると思ってしまう。

タイミングというのは複数の意味を持っていて、年齢や人物、事柄と月日。全てが一致する、ということ。今、同棲をしている彼氏とは、付き合ってから半年で同棲を始めている。それだけとんとん拍子に行ったということは、タイミングが全て完璧だったのだと思う。

逆に、なかなか話が進まなかった前の人の話に置き換えると。まず、人物が違っていたのだろうと思う。それから、結婚への意識や感覚も全て違っていて、そのすり合わせすら難しい状態であった。点でバラバラなタイミングの中話が進むわけがない、というのがこの言葉の意味であり、そのほかタイミングは外部からの邪魔だったりすることもある。

私は、なかなか思うように物事が進まないとき、これは今このタイミングではないのだ、と一呼吸置くようにしている。単純に日時が違うのか、話す日を変えればいいのか、行動する時間を変えるのか、それは物事によって違うけれど、無理して自分の心をすり減らすよりもよっぽどいい。

会いたい人に会えないとき。

連絡が思うように返ってこないとき。

ぶつかってばかりのとき。

それはきっと、タイミングがちょっと合ってないだけだ、と一呼吸おいて考えてみるのもいいかもしれない、と思う。

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