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ボンクラでも時間は過ぎる2
パトカーに乗せられ最後の抵抗として怒鳴り散らかしたり、捜査を拒否したりしたのだ。
だが、もう手には手錠が掛けられている。
気がつけば留置所に入れられ自分の置かれている立場を知り、今までは顔すら合わすのが嫌だった母親の顔、兄弟達の顔が今更浮かんで来るものなのだ。
考える事はこう、もう皆んなに合わす顔が無い。
なのに会いたくてたまらない。
眠気なんて来ない、ただただ枕が濡れていく。
絶望だ。全
ボンクラでも時間は過ぎる。
僕は実家暮らし、20歳の無職だ。
僕の家庭は母、兄、姉、妹、妹の僕を合わせて6人の家族がいる。
兄は幼い頃から塾に通い、中学校で私立受験をし偏差値68の高校に行くエリート学生であり、高校卒業と同時に東京の専門学校へ行き、今は専門学校も卒業しており東京で女と暮らしている。
姉は勉強と掃除を大の苦手とする女性らしくない女だが優しい所のある人間だ。
ゲームとアニメが好きでオタク気質がある。
妹は