僕の中での最高の映画は『十二人の怒れる男』だ
夏の連続投稿チャレンジ、という企画がスタートしているが、取り敢えずそれに乗っかることにした。毎日違うネタでアップする、ってのを目指す。8/5の10:59で終わるってことなので、毎日15本、やってみるか。別に記念品が欲しいわけじゃないのだけどね。
夏の映画として思い出すのは、実は表題作ではなかったりする。例えば『火垂るの墓』『となりのトトロ』など、ジブリの名作が真っ先に浮かぶ。実際のところ、『火垂るの墓』は全部観たことないのだけど。
あと、夏と言えばやっぱりルパン三世。え?みんなそうじゃない?夏の風物詩と言えば、『甲子園』『花火』そして金曜ロードショーの『ルパン三世』でしょ?違う?
でもやっぱりまた観たいと心の底から思える夏の映画と言えば、『スタンド・バイ・ミー』と『十二人の怒れる男』だな。特に後者は、僕が今まで観てきた映画の中でも最高傑作。何か一つを挙げろ、と言われたら、迷うことなくこれを挙げる。
ある夏の一日、裁判所に集められた12人の陪審員は、少年が容疑者とされる裁判において、審議を行う。12人中11人が有罪を信じる中、たった1人だけ無罪を主張する。
まずこの舞台設定が素晴らしい。この陪審員室だけでほぼ全てが終わる。陪審員室とそこに備え付けられたトイレ以外のシーンが出てくるのは、ラストシーンだけ。それだけ動きがない映画なのに、グイグイ引き込まれる。
12人の性格、人間描写、気持ちの揺れ動き、そういったものが非常に丁寧に描かれる。その丁寧なところが本当に素晴らしい。あと、細部の描写も実に良い。1人の陪審員がヤンキースの試合のチケットのことを気にしているところなんて、実に芸が細かい。
無罪を主張する男の話を聞いて、納得してそちらに意見を変えるもの、早く終わらせてヤンキースの試合に行きたいから数が多い方に流れるもの、自分の中で判断がつかずに流されるもの、自分の主張を絶対に曲げようとしないもの、そういった人間同士の意見のぶつかり合いがとてもよく描写されている。
ラストがどうなるのか、それはぜひ映画を観て確認してもらいたいのだけど、Wikipediaには粗筋が全部書かれている(ラストまで)から、ここを先に見ちゃうと色々と台無しになってしまう。なんでそこまで書いてあるのか。
そして、僕はもう一度(と言わず何度でも)観たくて観たくてしょうがなかったのだけど、Netflixにもないし、Huluにもないし、Disney+にもないし、Amazon Prime Videoにもないので、今更DVDを借りるか買うかするしかないかな、と思ってたんだが、Prime Videoでレンタルか購入ができるようになってた。前はできなかったはずなんだが。
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B09P4HCXZJ/
素晴らしい。最高じゃないか。これでいつでも観られる。早速購入しておこう。
ちなみに、これは超低予算、超短期間で制作されたらしい(Wiki調べ)。『カメラを止めるな!』然り、金かけりゃ良い作品が出来るわけじゃない、ってことも証明していると言える。一方で、金かけたほうが売れる作品になる可能性は高いとは思うけど。
なお、今まで僕は同世代以下でこの作品を観たことがある人に出会ったことがない。こんなに面白い作品なのになぜ?
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