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こんなときだけど大学生がTwitterからログアウトしてみた

外に出なくなって2週間くらい経つ。
大学もない。課題もない。
時間だけが有り余っていて暇なのだ。
みんなどうやって時間を使っているのか、と聞いてみたいところだけど
多分無人島開拓だろう、手元にないので出来ない。
元々怠惰な大学生のため習慣というものもない。
が、これはある意味チャンスなのでは?と思った自分もいる。

時間がある。
大学の課題もない。
自分の好きなことが出来る。
このままだと多分勉強しないまま開講してしまう。
これはまずい。
ということで、決めた。
せめて3時間は勉強しよう。
ていうか朝起きよう。

そしてもう1つ決めた。
Twitterをログアウトしよう。

平成も10年以上過ぎてから生まれた私にとって
インターネットは誰もが使えるものだった。
誰かの専門知識は必要ないし、ノートパソコンもあった。
携帯は小学生のときに持っていたし
タブレットやスマホは中学生の頃にはあった気がする、多分。
SNSもFacebookよりTwitterが多数派の世代。
かく言う私もTwitterのアカウント3つ持ちの人間である。
その3つのアカウントのうち、
いちばんフォローもフォロワーも多いnoteと連携しているアカウント。
これをログアウトすることにした。
必要なときはログインする。基本的に見ないことにした。

インターネット空間というものには匿名性が必ずついて回る。
そういう点において言えばよっぽどFacebookの方が健全な気がする。
実名登録には責任が伴う。
真偽が確かなことは言えない。
相手が誰かも分かっているから発信する内容にも気を遣うし、
良い意味での「遠慮」があると思う。

だからと言ってTwitterを否定するわけじゃない。
TwitterにはTwitterなりの良いところがある。
相手が分かるFacebookが立食パーティーなら
Twitterはいわば仮面舞踏会だ。
仮面舞踏会では仮面の下の素性を詮索してはいけない。
そのときだけは肩書きも名前も嘘をつく。
その上で社交を楽しむ、大人の世界。
そこでしか話せない本音も、専門知識も、噂もあったはずだ。

TwitterやInstagramも基本的には匿名の世界だ。
プロフィールがどこまで本当か分からないし、アイコンが本人かも分からない。
つまりネット世界での仮面。
みんなが仮面を被っている結果、
普通の交友関係じゃ絶対出会わない人と出会えたりする。
例えばすごく遠くに住んでいる人とか、
共通のコアな趣味を持った人たちとか、
めっちゃ素朴な質問に真剣に答えてくれる専門家とか。
このメリットを感じるのは大河ドラマを見ている時だ。
1人で見ていてよく分からないセリフが出てきたときがあった。
そのあと、いつものようにツイートを見ていると
解説してくれているツイートが何件もあって
「大河クラスタ(視聴者)すげえ……!」と感動した。
他にも例えば「石田三成」というアカウントがあったりするし、
ゲーム実況の方のアカウントを見ていると「仮面舞踏会」という感じが強い。
だって石田三成が生きているわけないし、
そのツイートは「ゲーム実況をしている自分」という仮面を被ったものだろう。
それが分かった上でお互いに楽しんでいる。
仮面を被っていることが了解の上で、楽しく会話をする。
まさに仮面舞踏会だ。
だからこそ、「特定しない」ことが暗黙の了解とも思うけど。

けどインターネットって場所はやっかいで、
画面の向こうに相手がいることを忘れがちだ。
フォロワー0人で非公開じゃない限り
あなたが何の気なしに呟いた言葉は
全世界に公開され、拡散される可能性をはらんでいる。
で、多くの場合その「何の気なしに呟いた言葉」っていうのは
誰かを傷つけるとかネガティブなものが多いと思う。
それに共感が集まれば拡散する。
呟いた本人が知らない世界で生きている人にまで
そのツイートが回ってきて
その言葉に傷つく可能性だってあるのに。

「そんなこと知ったことか」と思う?
でもそれは最低限のルールだと思う。
全世界に自分の言葉を発信するっていうのは
そういう責任と隣り合わせだと思うから。

私がログアウトするのはそうなりたくないから。
みんな新型コロナや外出自粛でストレスが溜まっているのは分かる。
でもそれを全世界に向けて発信しなくていいし、
そういうときの言葉は大体ネガティブなので流れてくるだけで気が滅入る。
このままだと私の精神衛生上良くない。
情報の多くはTwitterから得ているような典型的な若者だけど
何見たって真偽の割合は変わらないと信じてるし、
身近に現場の情報を持っている人もいる。

だからこんなときだけど
Twitterをログアウトしてみる。
どうなるかは「やってみないと分からない」ってことで。

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