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『光る君へ』と『虎に翼』と変わらないもの

関係ないようである話から始めるけど、2月半ばくらいから心療内科に通い始めてすこぶる調子がいい。
やっと大河ドラマを見る余裕も戻ってきたし、朝の目覚めが良くなったので朝ドラも見れる。

ということで先日始まったばかりの『虎に翼』と溜めに溜めた『光る君へ』をオンデマンドで追いかけている。
どちらも面白いし、奇遇にも女性が主人公で男性社会との対比のような物語だからだろうか。
人間ってマジで1,000年経っても変わらねえなと思った。

「女は家柄」
「男であったら」
「結婚するのが親孝行」
主人公にかけられるこういう言葉。
私は朝と夜で同じ時代の作品を見てるのかと思うくらい、同じようなこと言われている。怖すぎる。1,000年くらい時代違うんだが?
もう本当にびっくりした。寅子とまひろ、同じこと思ってるよ多分。
「自分が男だったらよかったのに」って。
2人には才がある、それも学問の。
それは自分にとっては大事な宝物で、必要なものなのに、世間には不要だと言われて、そんなの悔しくないわけないじゃないか。
今だって、同じように言われる女性がいるかもしれない。少なくなったとは思いたいけど。
でもやっぱり「結婚は?」とか「子供は?」とかいろいろ言われてしまうのだ。地元を離れていると「戻ってこないの?」も追加だ。
1年目に同僚から言われた「女性は結婚したら仕事辞められますもんね」は今でも忘れられない。同年代でそんな化石みたいなこと言う奴いると思わなくて普通に引いた。今なら「なに言ってんの」って言えちゃうけど当時は無理だった。後悔している。

でも同じくらい分かる!ってなった花江ちゃんの言葉
「欲しいものがあるならしたたかでなくちゃ」
そう、2人とも(多分)したたかに生きることで、自分の才を必要とする人に、必要としてくれる誰かに出会える。
したたかに、でも不器用に。
そうでしか欲しいものは手に入らないのかもしれないと思うくらい、今も昔も変わらない。
誰かに寄りかからずとも生きていけるように、したたかに。
でも折れないようにしなやかに。
回り道でも真っ直ぐに、不器用に。時間がかかっても。
きっと待っていたって私が望むものは手に入らない。
だから掴みに行くのだ、したたかに。


今年で25歳になる。
結婚とかが一気に身近になって、相手も予定もないことに焦る日が来るのかもしれない。
でも忘れないでいたいな、と思う。
私は、私が幸せにするのだ、と思っていたことを。
1,000年前にも同じように思っていた誰かがいたはずだということを。
今の時代が味方にならなくても、過去を味方にするために、私たちは多分古典を学ぶのだ。
1,000年前と繋がる学問なんて、文化なんて、そんなにない。
恋する心も、周りの言葉に傷つく日々も、あの頃から変わらない。
それだけで1人じゃないと思える日があったっていいじゃないか。
彼女たちの時代と比べれば、たくさんの選択肢と翼がある。
どこにでも、どこまでも飛べる。
頑張ろう、でも頑張りすぎない程度に。
結婚だけが、私の幸せじゃない。
私の幸せは、私が決めるのだ。

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