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そしてDIYに励む日々

 お盆過ぎから急に容態が悪くなった義母が永眠した。88歳の誕生日を迎えた数日後の事だった。

 2世帯住宅の2階の住人だった私達夫婦は、1階で暮らす事になり、その為の準備で古くなった障子やふすまを張り替えたり、あれやこれや傷んだところを修復したりで、毎日掃除やDIYに精を出している。

 若い頃から30年以上、2階の台所まで買い物をしたものを運び、子供達に料理をつくり育ててきた。
 玄関はひとつだったので、外出するときは、関所を通るような気分だった。
どこに行くかを告げてから、出かけるのが習慣になっていたが、正直なところ面倒くさいと思っていた。

 田舎という事もあり夜の就寝までは玄関の鍵など閉めたこともなかったが、なんとなく不安で一階に居ないときは施錠するようになった。
義母が家の番人をしてくれていたんだなぁと今更ながら思う。

 お正月までには、一階に引っ越してまた新たな気持ちでこの家に住み、シニアライフを過ごしたい。

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