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紡いで編む*スウェーデン編み人形

1ヶ月遅れの話にはなるのですが、編み終えていたものの日々に追われてしまい、記事として書きそびれていたものの事を書こうと思います。
せっかく作ったものなのでね、やっぱり残しておきたくなりました。

何を作ったかというと、「スウェーデン編み人形」というお人形。
棒針編みの編みぐるみです。
Twitterのフォローさんが編んだものを紹介してらして、可愛い‼︎楽しそう‼︎と一目惚れしまして、作品の情報を教えて頂きました。

ニットデザイナーの三國万里子さんが編み方をご紹介している、以下の動画を見て編まれたそうです。

「ほぼ日刊イトイ新聞」さんが投稿されている「なにかをつくる30分間の動画」というシリーズの一つでして、複数のクリエイターさん方のお家で何かをつくる様子が紹介されています。
外出の厳しい日常がつづきましたから、こういった簡単に楽しめるモノづくりって嬉しいですよね。
もう2年前の動画ですが、今年も出掛けないGWでしたので有意義なタイミングでした。

さて。
それでは早速…と、取り掛かりたいのですがここで暫く悩みました。
動画を見て頂けたら分かりますが、編み方自体は大変分かり易く簡単なものです。
毛糸も僅かな量で編めます。
ただ、自由度がめちゃくちゃ高いんです。
アイデアでどうとでもなる事が、逆にどうしていいのか分からなくなりました。
動画は見終えたものの、どんなものを作ったら…と途方に暮れてしまいました。

落ち着け、落ち着け。
ゆっくり考えて順番に考えれば形になるはず。
まずは、何の人形を編むかを考えました。
何の人形?
そう、そこなんです。
実は動画で三国さんが紹介されてたのは全て人だったのですが、フォロワーさんが編んでたのは猫の人形だったのです。
私では、あの動画を見ただけでは絶対に人を編んでると思います。
もう、そこを猫にしようと思った発想が凄いですよ!
その着眼に感動したので、私も人ではなく動物が編みたいと思いました。
猫は羨ましいのですが、デザインとしてはうさぎも大好きなので、うさぎにすることにしました。

糸ストックで似合いそうなものを探します。
以前自分で紡いだ糸で、丁度良い太さの白糸がありました。
白兎いいですね!
アリスのうさぎみたいなのにしたいと思ったら、急にいろいろと形が頭に浮かんできました。
市販糸ですが素朴感のあるグレーの糸も見つかりました。
青と薄グリーンも僅かな量の手紡ぎ糸ですが、服のアクセントで使うには丁度良さそうです。
これらを3㎜の5本針を使って編むことにします。

次は服のデザインを考えます。
動画で三国さんは参考作品として、ピエロの人形を紹介していました。
ストライプのズボン、フリルのような衿、縫つけのボタン、反り返った深い帽子。
紹介していた人形の中で一番可愛い服だなぁと思ったので、それを参考にさせてもらうことにしました。
ズボンや襟などにラインを後から刺繡を施したように見えましたが、私は色変えしながら編みこむ形にしたいと思います。
方眼のマスを塗って衿がキツイ三角にならないよう確かめつつ、目数を決めました。
ズボンは目数を均等に分けストライプにします。

実際に編んだ状態です。
あまり編み込みの経験がないので、引きすぎてしまったようでキュッとなってしまいました!
でも、襟はいい感じかな。

頭のグレーは帽子部分です。
ここから飛び出すうさぎらしい耳を作りたいと思います。
かぎ針での編みぐるみは何個か作ったことがありますが、棒針では初めてなんです。
このくらいかなーと、これまた方眼で曲線を階段状に直して書いてみました。
編んでみて1度目はカーブがおかしかったので、直して2度目のものを採用。
小さいものだから、1段急に凹むとすごく違和感出ますよね。

ぴょこん!
帽子から飛び出す耳が出来ました。
でも、同じ目数で編んでるはずなのに手紡ぎ糸だからか、なんだからそれぞれの形になってしまいました。
おかしいな、間違えたかな、可愛いからまぁいいや(笑)

一番の難所を乗り越え、あとは人形として形を整える作業になりました。
平面だった編み地に立体感が加わったら、急にタマシイが入ったように可愛く思えてきました。
顔に刺繍で表情を作るのですが、緊張と難しさで上手くいきません。
左右の目の揃え具合、口の角度、何度か差し直しを重ね、納得のいく状態になったところで完成としました。

どうも!うさぎピエロくんです。
体長15cm程度、ポケットに手を入れているようなポーズの、すまし顔さんです。
片耳の傾きもつけ慣れない技量のなさなんですが、可愛さUPしてるしとポジティブに捉えたいと思います(笑)

それにしても、のっぺりとした筒状のものが、こうして立体感のあるものに仕上がるってすごいアイデアですよね。
棒針での編みぐるみって興味があったので、簡単ですごく充実した体験をさせてもらった感じです。

手紡ぎ糸を多く選んだのも良い点だったなと感じました。
完璧な耳とは程遠い分、糸の素朴さに助けられたと思いました。
ほんの少しの毛糸で出来るので、また折りをみて編んでみたいなと思います。
皆様も、ぜひ自分らしいスウェーデン人形を楽しまれて見て下さいね!

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