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ビビのとんがり帽子を編む

我が家には、可愛い可愛い毛むくじゃらな子供達がおります。
1匹はワイルドと天使の表情を使い分ける猫で、アメショのレオン。
もう1匹は犬というより鹿か猫ではないのかと思う、ミニピンのビビです。
(ミニピンを飼われている方なら、絶対頷いてくれるはず)
そんなビビ子さんに、帽子を編んだのでその話を残したいと思います。

今冬は前倒しに寒さが始まったせいか、私の住むここ鹿児島では1月は極度な寒さも少なく、例年同様な穏やかな気温で過ごしました。
爽やかに晴れる日は少ないものの、雨もあまり降らず散歩も欠かさず出掛けています。

毎日の散歩には、近くの河口ぐちの土手道を歩きます。
桜島を眺めならの道は、人も少なく、犬の散歩で歩くにはとても良いコースです。
ビビの為と言いながら快適な気分転換となるので、これが運動嫌いな私の唯一の運動であり、健康維持に繋がってます。
面倒に思う日もありますが、私が言葉が話せず逆の立場だったら怒りたくなると思うと、仕方ない行こう行こうと重い腰も上がります。

この時期土手は海風が強く吹く日があります。
ミニピンは、短毛なので毛が薄く、夏でも毛布や何かに包まってます。
寒くなると風にふるふると体を震わせ、歩きたくない顔になるので、冬はコートを着せて散歩に行っています。

ドイツ発祥の犬なので寒さに強そうな気もしますが、服を着せることはスタンダードなようで、ミニピン飼いの皆さん可愛いらしい服を着せています。
最初は犬に服を着せることが初めてだったので、1年あれやこれやと着せていました。
ミニピンは胸筋が大きいのに、身幅が細く、一般的な犬服では合い難いので、購入も念入りにサイズを見たり、編んだり縫ったりといろいろしました。
しかし、コタツや毛布に入りたがり、常に何かに包まりたがるので蒸れて皮膚が炎症することも増えました。
それ以来、様子を見ながらあまり屋内では服は着せてないようになりました。

せっかく編めるのに、何か編んであげたいな。
裏にボアをつけてポンチョとかなら、上着だし編もうかしら。
そんな事も思いながらでしたが、他のものに手が掛かり「そのうち」という曖昧な箱へ投げ入れていました。

そして先日、いつものように土手を歩いていると、ブワッと息もしずらいような向かい風が吹きました。
ビビも耳が倒れ苦しそうに顔を背けています。
ダックスサイズで購入したコートは、首回りが大きくて胸も覗き寒そうです。
それを見て、北国の方が編まれている犬用スヌードを思い出しました。
首にクシュクシュとなるよう着せるのですが、伸ばせば首まで被れる筒状のものです。
雪国の方はよく着せているようなのですが、鹿児島だと大袈裟じゃないかと躊躇していました。
確かに着せるのは短期間かもしれない、でもやっぱりこういう日があるのなら、首や顔周りを冷い風から守れるものを編もう!と、この風で決意しました。

いきなりですが、完成です。
スヌードタイプで思いついたのですが、とんがり帽子タイプを編みました。
そばにあったのが並太だったので、スヌードだと厚めになるかと思った次第です。

顔周り、首回りを測るとどちらも24cmで通りそうでした。
緩いと顔が抜けてしまうので、しっかり近い寸法に編んでます。
横長の長方形に編んだものを半分に折り、上側をとじてます。
顔と首側に2目ゴムあみのリブです。
顔側はしっかりして欲しいので針でとじましたが、首は被せる時に伸びて欲しいのでJSSBOにしました。

久しぶりのポンポンを作ったら、切り揃え加減が掴めずに時間掛かってちまちまと整えてました。
子供が小学生の時に作った以来かも。
あれは、正気を保たないと無くなるまで切ってそうな作業ですよね。

希望としてはもう少し立ち上がる形の、とんがり帽子が良かったなと思います。
高低差をつけるように編めば立ち上がるのかしら?
編みぐるみなど立体ものを編んだ経験が乏しいので、そういうことがよく分かりません。
かぎ編みのどんぐり帽の変形とかそんな形ですが、私的には棒針で編みたいです。

大人しく被っていましたが、ブルブルと強く頭を振ったら外れてパーカーみたいになってます。
あら、それはそれで可愛いじゃないの。
こんな感じならコートなくても、これだけで着せて歩きたくなります。

今回は並太で冬らしく編みましたが、ソックヤーンでスヌードも編みたいです。
耳出るのとかも面白いですよね。
ソックヤーンは靴下を編んで洗濯機で回しても大丈夫な糸なので、ニットだけど手入れが楽な素材です。
今度は染めた糸で楽しんでみたいと思います。

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