テッセレアワールド:倉金（3）ガンガン場

港湾の工房区画を倉金ではガンガン場と呼ぶ。

この島で取れて運び込まれる鉱物や他地域から運び込まれた鉱石を高炉、たたらで溶かし、各種金属を精錬される。

高炉は西洋式、ほかに今もたたらなどを運用してる。今も動くたたらは金属量産の一部として役割を譲っていない。

そうして出来た金属は昼夜問わず鳴り響く金属を打つ音とともに加工されていく。武器、防具、機械や船舶の部品などが生産される。武器は何度も打ち金属を折り返して他の金属を練り込むようにして造る刀なども質が高く、防具は西洋向けの輸出品と国内向けには部位ごとの部品造りをし、出来たもの組み立てる別の工房に渡すといったもの形態で生産し、船舶、機械の生産は従事者が多く、この仕事場の出す音が今のガンガン場の主要の音だろう。

ガンガン場で造られる機械は蒸気機関や龍臓機関から、銃や大砲、機械鎧や自動人形と様々である。銃や大砲、機械鎧や自動人形などは帝の皇都や各地の軍武所に、また採掘作業、工業作業で機械鎧や自動人形は利用されている。

量産体制も進められており、機械人形などを使った自動化も少しずつ形を成している。

船舶はタッツェルベルムなどに負けないものをと飛空船も海上船舶、強化を進めている。まだ数隻だが、船体を金属で造った輸送船や軍艦が造られはじめている。強力な砲を積んでいて、船体が金属で造ってあるため、これを貫くには強力な砲や魔術師の強力な魔術ぐらいだろう。

こうして、毎日鳴り響く音と工房など日夜進められる試行錯誤でガンガン場は今日も騒がしい。

カバー画像等イラスト
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