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テッセレアワールド:アイテム・金属(3)ガルニルム:ほぼ日刊ファンタジーを創ろう

アイアガルニーの樹液を精製、分離させた金属分を精練したものをガルニルムという。

ガルニルムは、錆びない金属で見た目は琥珀色や飴色の光沢を持っている。柔らかい金属というより、魔力を受けることで元の形状に戻る性質があり、術式等を刻み鍛える、成形することでことで道具や武器として造ったそれが歪んだり変形した際に道具として、また武器として元に戻る。
術式等を刻まなかった場合に、事例として元々の金属に戻ってしまった事例もある。

ガルニルムは、金属としては珍しい草木の属性を有している。魔術や術技を扱う際には、草木の威力や効果が上がる。
また、一時的にだが大地にガルニルムの道具や武器を突き立て、魔力を送りこむことで、アイアガルニーなどの若木を生やし防御壁を作ることもできる。ただし、時間経過とともに枯れ、塵になってしまう。

術式等を刻まないとまともに扱えない金属とも言えるので、エルフ族などが主に利用している。
ドワーフたちは扱えないが、エルフと友好のある北方の二重王国内のドワーフはガルニルムを利用した工芸や武器を生産している。

ガルニルムを造るにはアイアガルニーの樹液が必要なのは一番最初に書かれているが、そのアイアガルニーから採取出来る樹液の量は微量である。材木として利用できる樹高と幹周りのものでも、何千本何万本といった本数でやっとである。

エルフ達の土地にあるアイアガルニーでも、まとまったガルニルムを得るには数年単位である。
だが、北方の二重王国のエルフ族らの大森林とエルフ族の国などいくつかの限定された土地では、安定供給を可能にしている。その理由は単純でアイアガルニーの巨樹が幾本も生育しているからである。
その巨樹に、一箇所または複数箇所に、管を打ち付けてあり、そこから水が湧き出るように樹液が流れ出てくる。その樹液を利用してガルニルムの量産がなされる。

樹液の金属分がガルニルムになるのだが、精製、結晶化させたものはまた別のアイテムとして利用されている。
それはまたの機会にでも

カバー画像イラスト
テラシュールウエア様 https://booth.pm/ja/items/4330486
利用しています

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