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5年一貫看護高等学校に行く時に、覚悟しておいた方が良い事。


昨今、コロナの影響で医療従事者に注目が集まっている事と思います。
今から看護師になろうと思う人は、以前より色々とハードルが高く、不安だと思います。
追い討ちをかける訳ではありませんが、経験を踏まえてお話しようかと思います。

①看護師になりたい気持ち
これは、そりゃそうでしょう! と思うかもしれません。
私の場合、普通科の高校に行くのがちょっとな……と思って探して見つけたのが看護学校でした。
わりと家の近くで、普通科でない、というのが志望動機と言っても過言ではなかったんです。
本気で看護師を目指している人には申し訳ない話ですね……。
だとすると、「別にそこまで覚悟しなくても何気に看護師なれるって事~?」と思われてしまうかもしれませんが、そんな事はありません!
それは、受験時に面接があるからです。
ちゃんと看護師になる、という気持ちを伝えられるようにならないといけません。
私の場合は「祖父が病気なので看護できるようになりたいです」と言いましたが、「看護師になったら、他の人の看護もしますけど?」と突っ込まれ、「祖父以外の人にも看護したい」みたいな着地点でした。 
これは悪い例です。中学生じゃなかったら、落ちてたでしょう(汗)
友人は「人の役に立ちたい」みたいな事を言ったそうなので、こういう話の方が良いかもしれません。
先輩から「母親が看護師で寂しかったけれど、そんな母親に憧れて」なんて話を聞きました。素晴らしいです。



②血液や下の世話に抵抗はないか
これも大事な要素です。
私の叔母も受験生の時、看護学校に見学へ行ったそうです。
そこで見た採血の風景で気分を悪くし、看護師を断念したとの事でした。
それに、下の世話も必ずやります。看護助手がする病院もあるかもしれませんが、学生の時は必ずやります。
ちなみに病棟だけでなく、手術室でも下の世話はします。
なんなら、吐瀉物を見る事もあるはずですし、お風呂に中々入れない患者さんからは特有の臭いを感じる事もあると思います。
それらに一々嫌な反応をしていたら、看護される相手も嫌な気分になります。
今までの話を覆すようですが、抵抗があっても良いと思います。私は歯磨きが苦手でした。重要なのは表に出さない事。心に留めておけば大丈夫です。



③遊びを我慢できるか
普通の高校生より、勉強はとても大変です。普通科の学校の5教科+αで看護教科がいくつもあります。
覚えている限り、高校1年生の頃は基礎看護、解剖整理、微生物学とか3教科ほどあったような気がします。
私の学校では看護教科の赤点は60点でした。それに、看護技術のテストもあります。それは年に1度でしたが、緊張感のある中、先生に見られながらやるテストはかなりのプレッシャーです。
それに、先生は想像以上に観察眼が鋭いので、患者のいないシーツを交換するだけのテストなのにボロクソに言われたのを覚えています。 そして、もちろん病院実習があります。
実際の患者相手に看護をするので、高校生だからと甘くしてくれません。
毎朝行動計画を看護師に発表し、指摘を受けて、人によっては行動計画のダメ出しを直すのになかなか患者の元へ行けなかったりもします。
(私はそんな事ありませんでしたが……)
実習が終わると、家では記録を書きます。
一日の行動の振り返り、情報収集からのアセスメント、アセスメントを関連図にし、問題を突き止めて看護目標や看護計画を立てます。
そして、明日の行動計画も書きます。
書き終わるのは深夜の3時4時は当たり前。朝も早くに出て病院へ行かなくてはいけません。
とにかく、睡魔との戦いでした。
今思うと、よく出来たなぁと関心します。  そして、高校生から4、5年目は専攻科になるのですが、専攻科1年生は1週間に一度はテストがありました。落ちるとまた来週にテストがあって、二つの教科を勉強する事になり、悪循環となります。               そして、専攻科2年生の前期はほとんど病院実習。夏休みは看護研究に消えて、本当に遊ぶ暇はありませんでした。
ですので、JKやJDを楽しみたい方にはお勧めしません。


④人間関係が面倒!
5年間面子は変わりません。それに看護学校ですから、共学といっても女子の方が多いです。
私の学校は1学年80人くらいで、2クラスでした。1クラスは女子だけのクラスになります。
グループというものは勿論ありました。
3年間までなら、平和に築けていた関係も4年目になってギクシャクした、という話も聞きます。
否みに、卒業してから実はうちのグループこんなんだった(良好な関係でなかった)……みたいな話をよく聞きます。
裏を返せば3年までは気にくわないと思っていた相手と、4年目で分かりあえる事もあるという事にはなりますが。
私の場合は圧倒的前者で、一番の友人がメンヘラとなってしまいました……今思えば良い思い出です。
当時はしんどくて仕方ありませんでしたが。  あと、実習の時のグループや先生との相性もあります。
この先生アタリ、ハズレなんて話の共有はしてましたね。



⑤私なりにこうすれば大丈夫だったと思う事
ずばり、「スマホゲームをインストールしない、SNSをやらない」です!
入学式で、先生から「鏡を見る暇はありません」と言われ、強烈に記憶に残っています。
お洒落する時間ないから、という脅しだった訳です。
SNSは特に時間泥棒と言いますよね。実際本当に時間を奪われますし。
私はゲームアプリを入れていなかったので、成績は悪くなかったです。
友達はラブライブをやっていて、よく赤点を取ってました。
お洒落する時間がないと前に書きましたが、時間がないだけでなくさせてくれません。
私の学校は、髪染める、ピアス、アクセサリーはNG。スカートも膝下。
それにより、ギャルっぽい子は次々と退学していきました。
ちなみに、スマホを校内で使っているのがバレると没収されます。
ある時、背後から先生に声を掛けると、振り返った先生が両手にスマホを持っていた事がありました。
あの姿はシビレましたねぇ……。

と、話は以上になります。
お役に立ったでしょうか?
私は、お洒落に興味がなかったので看護学校に合っていたのかなと思います。
それに、スカートでなくスラックスを履いていたので、先生からノーマークで平凡に学校生活は送れました。
看護師は理数系と言いますが、私は数学がめちゃくちゃ苦手でした。
実際の看護の勉強は殆ど暗記物だったので、そこも合っていたんだと思います。
脅すように色々書いてしまいましたが、大事なのは折れないハート、です! これから目指す人は頑張って下さい!!