※音声と文章、どちらでも楽しめます。

おはようございます。
山田ゆりです。


今回は、
「いっぱいお食べ」
ということをお伝えいたします。



朝、キッチンカウンターの上に
ミッフィーの大きな皿に
山盛りに積まれたホットケーキがあった。
それにはふんわりとラップが掛かっていた。

三女だと思う。

三女は夜中に時々、
無性にホットケーキを食べたくなるらしい。
または、焼きたくなるらしい。

我が家のホットケーキは小ぶり。
小鉢くらいの大きさのものをたくさん作る。

だから我が家はおせんべいをつまむように
ホットケーキを食べる。

夫がそうだった。
我が家に買い置きのお菓子が切れた時は
よくホットケーキを私は焼いていた。

そして焼きあがった時、
それを2階の夫の部屋に持っていった。
夫はいつもベッドにごろ寝していた。

夫は、アーンと大きな口を開け、
私は熱々のものを入れる。
夫はふぅふぅしながら食べる。
「うまい！」
「っでしょ！」

ホットケーキには
白ごまや砕いたピーナッツ、りんごなど
その時、思い付きでいろいろ入れて作っていた。



＊＊＊＊：
今朝のホットケーキは
普通のものと、チョコ味の2種類だった。
シンクの中には
チョコレートがこびりついたボウルがある。

やがて三女が降りてきた。
「おはようー。
ホットケーキ、食べていい？」
ダメとは言わないのは分かっていたが
一応、三女に声を掛ける。


「いっぱいお食べ」

三女がひと言いう。

「いっぱいお食べ」

なんか、嬉しい言葉。


両親が健在だったあの頃は
7人家族だったから
ホットケーキを作った時
娘たちはいつも最初に
「一人いくつ食べていいの？」って聞いてきた。

今は3人暮らし。
目の前の食べ物を
頭の中ですぐに3等分できる。

それでも
「一人〇個」と言われるよりも
「いっぱいお食べ」って言われると嬉しい。

「わぁーい！」
私は3等分以上のホットケーキを皿にとり
遠慮なく食べた。

そんな私に三女がまた言った。


「いっぱいお食べ」





今回は
「いっぱいお食べ」
ということをお伝えいたしました。


本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。　

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



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