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月曜からクライマックス【音声と文章】

山田ゆり
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1299
※note毎日連続投稿1357日コミット中。1299日目
※音声・文章、どちらでも楽しめます。



おはようございます。
山田ゆりです。



今回は
月曜からクライマックス
ということをお伝えいたします。



その日、どうしても確定させなければいけない案件があった。

通常業務の隙間をぬいながら朝からずっとそれをしていた。

しかし、朝から社内メールが多く届き
そのたびに思考が分断された。

さらに細々とした依頼が入りそれの対応をしつつ
時計を常に気にしながらのり子は仕事を進めていた。



壁に掛けられた丸い時計は11:30になっていた。
机の上は2台のPCとたくさんの書類が置いてある。

のり子は午前中に仕事のめどを付けたかったが
今日は無理だと分かった。

お昼直前に確認しなければいけないことが出てきて
直属の上長に声掛けをして誰もいない社長室で二人だけで話をした。

周りに聞かれてはいけないことは
社長室で話をするようにと直属の上長に言われている。


のり子は不明点を上長に確認し席に戻った。
すぐに昼食を食べ、お弁当を洗い歯磨きをしてそして、
右側を下にして横たわり25分くらい昼寝をした。


のり子は最近疲れやすくなったと実感する。
のり子のパワーは半日しか持たない。

だから、お昼寝はなくてはならないものになっている。



のり子は12:58に目覚ましのバイブで目覚め身支度をして午後の仕事を開始した。

今日はめずらしく社内メールが多かった。



「のり子さん、教えてほしいことがあるんだけれどちょっといいかな。」
同僚のA子さんが話しかけてきた。

のり子は今年になって自分の仕事の一つをA子さんに引き継いだ。
最近その仕事の期限が近づいてきていて
A子さんは一生懸命それに取り組んでいるのは分かっていた。

「はい。」
のり子はできるだけ普段通りに返事をしたつもりだったが
しかし、
「今、忙しいの、何?」
という雰囲気の返事になってしまったような気がして
余裕のない自分が恥ずかしかった。


のんびり話すA子さんの話を辛抱強く聞き
そしてのり子はその質問にお答えした。

「分からないことがあったらいつでも聞いてね。」
最後にそう言ったが、内心
「今は話しかけてこないで」と思っていた。



朝から手がけている案件が大詰めを迎えていた。
社長がお戻りになり直属の上長が社長室に入っていった。

その後、上長が社長室から戻り、
「のり子さん、社長がお呼びです。」と言われた。

机の上の書類が見えないようにしてから
のり子はメモとボールペンを持ち、
社長室のドアをノックした。

数分後、いくつかの指示をいただきのり子は社長室を出た。


「ふ~!
とにかく今日のこれを早く終わらせなきゃ。」


のり子は体を左側に向けて
机の左側に置いてあるノートパソコンの操作を進めた。


正面にはメインである大型モニターのデスクトップ型PCがある。


2台のPCを同時進行しなければいけないのは
とてもやりにくかったが、仕方ないことだ。


夕方5時。
通常業務が終わる時間。
やっと一通りの作業が終わった。
あとは書類を印刷して
社長に提出するものとファイルするものを分けるだけ。


ふと見るとメールが届いていた。
朝から何度もやり取りしているB子さんからのメールだ。

のり子が今日、決めなければいけない案件に
深くかかわっているB子さんからのそのメール内容に違和感を抱いた。


「このメール、ちょっと気になるのですが」という内容で
そのメールを直属の上長に転送した。

少しして上長が社長室に入っていき
その後、のり子が社長室に呼ばれた。

そして、メールの内容の話があり、
今のり子が終わらせようとしている案件の中で
B子さんから頂いた書類に関して
社長はまだ検討中であり
それをするようにとは私は言っていないとのことだった。



のり子は驚いた。

先日の社長室での打ち合わせで
ある書類を早急に作るように社長がB子さんにおっしゃった。
その書類が来たらのり子がそれに沿って仕事をすることになっていた。


そして数日後にB子さんからその書類がメールで届いた。

「思っていたより早かったね。」
のり子はB子さんの苦労をねぎらいそれを受け取った。

あの時、社長室での話し合いが終わり
そのあとにB子さんから書類が来たから
のり子はてっきり
その書類は社長がOKをされたものだと思っていた。

のり子はその内容を盛り込んだ作業を早速した。


しかし、今社長から呼ばれ、その書類の内容を
今回の案件に入れるかどうかは
まだ社長が決めていないとのことだと話された。


つまり、終わりかけている今の案件は
最初から修正しなければならなくなった。

B子さんから書類を受け取った時
社長に確認をすればよかったのか。
なんという早とちりをしたのだ。


今回、その内容を取り入れるのにはかなりの時間を要した。
だからそれがなかったことにするには
また時間がかかることだった。





ほぼ決めかけていた案件はやり直しである。
一日中、根を詰めて働きづくめののり子は
首の後ろの中心あたりに鈍痛のような疲れを感じていた。

もう、お昼寝の効果はなくなっている時間帯だった。

おなかもすいてきた。



のり子はマグカップに緑茶を注ぎ
たぶん今日は残業になるだろうと思って
事前に用意してきたクリスピーピザとチキンナゲットを頬張った。
スーパーのものではない
名の知れたところのピザはやはり美味しい。


おなかも気持ちも満たされた。


「さぁ!がんばろう!」

のり子は終わりかけていた案件の修正に取り掛かった。


いきなりクライマックスから始まる
ドラマのような月曜日だった。







今回は
月曜からクライマックス
ということをお伝えいたしました。

本日も、最後までお聴きくださり
ありがとうございました。 

ちょっとした勇気が世界を変えます。
今日も素敵な一日をお過ごし下さい。

山田ゆりでした。



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