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日本酒会参加レポート#1大地酒造『花笑み』の会

新商品や秘蔵酒も登場!『花笑み』8種類とペアリング会に参加

毎月開催!日本酒で人と人をつなぐ「酔い縁会」
今回は大分県「大地酒造」の新しいブランド『花笑み』シリーズを8種類飲み比べ♪
新商品のワイン酵母を使った日本酒や蔵元の秘蔵酒も登場!蔵元さんも一緒に美味しいコース料理を楽しみました。

とっても真面目で熱い!蔵元の大野さんをお招きしました

蔵元の大野さんをお招きして、大池酒造の歴史や『花笑み』ブランドについてのお話をうかがいました。

なかなか東京へ来る機会のない大野さんは『花笑み』の魅力を余すことなく伝えたい!と、今日の日のために気合を入れてたくさんの資料を用意してくれました。その数なんと42ページ!

元保健体育の教員だったということで「保健体育授業のように退屈だったらすぐに教えてください」と、とっても真面目にお話ししてくれました。

後継者不在!ピンチだった大池酒造

大地酒造は明治18年(1885年)城下町にあたる船頭町にて毛利家御用達の蔵として創業。
最盛期は年間560石(約100キロリットル)を出荷していましたが10石程度にまで減少。後継者もいなく蔵の存続が難しい状況に陥りました。

そこへ地元出身の池田敬さんが「文化の灯りを消したくない。ぜひ日本酒を造らせてほしい」と5代目当主の大地正一さんの元を訪ねました。

5年間説得を続けるもなかなか認めてもらえず、池田さんは本気度を示すために「酒米をつくってやる!」と自ら酒米を育てることに。
収穫したお米を蔵に持ち込み、大地さんはその熱意にほだされて本格的に酒造りを教えこんでくれたそうです。

その後「兄だけでは心配」と他の酒造会社に勤務していた池田さんの弟司さんも加わり、さらに一人の若者が蔵の門をたたきました。その若者が今回お招きした大野さんです。

神の水を使い、手間暇かけた酒造り

大池酒造は広さ27m×17m。学校のプールほどの大きさのとってもコンパクトな蔵です。

大分県南部は石灰土壌のため硬水が主流ですが、大地酒造の地下水は綺麗な軟水。
その源は蔵のすぐ隣の暁嵐(ぎょうらん)の滝というパワースポットの地下水と考えられています。
この水はとっても綺麗で厳しい基準をクリアして無濾過で仕込み水として使用。
蔵では「神の水」と呼んでいる水で醸した『花笑み』は口当たりの優しいお酒に仕上がります。

純米にこだわり、麹歩合を高めることで旨みと酸を出す酒造りをしています。
「剤」のつくものを使わずに、全量瓶火入れをするなど手間暇を惜しまないつくりを心掛けているそうです。

日本酒をもっとわかりやすく!ラベルに込められた思いとは?

『花笑み』シリーズのボトルはカラフルなラベルにお花の絵があしらわれています。「日本酒に対するハードルを下げたい気軽に手に取ってもらいたい」という思いからこのようなデザインに。

大野さんは「この後、皆さんが酔っ払って記憶が曖昧になっても『花笑みのピンク美味しかったよね』ときっと覚えていてくれているはず」とお話しされていました。

特定名称酒による日本酒の分類のわかりにくさを解消し、テーマカラーとお花で飲み手の記憶に残りやすいデザインに
裏ラベルに花言葉を添えることでプレゼントにもおすすめできます。
紫色の「純米大吟醸」のラベルは胡蝶蘭。花言葉は幸せが飛んでくる。こんな日本酒をもらったら嬉しくなりますね!
また、細身のボトルにすることで女性でも持ちやすいようにと配慮されています。

料理を引き立たせる、旨味と酸にこだわったお酒

この日は大分県ゆかりの「あいまぜ」や「鶏の唐揚げ」「鶏めし」などいろいろなお料理をいただきました。
旨みと酸に特化した食中酒」をテーマに掲げ、食卓に花を添えるようなお酒を目指しているそうです。
一口飲むと、優しい口当たりで旨味しっかり。そしてキレのいい日本酒だなと感じました。

ピンクラベルの純米吟醸は、ほんのりと香りって優しいコクがあるのでクリーム煮と相性ぴったり!

鶏の唐揚げのような脂っぽいお料理も、『花笑み』の特徴である酸でキリッと洗い流してくれるのでついつい食べすぎてしまいました。

後半は大野さんがお燗番に!
温度を上げたことで、さらに口当たりが柔らかくなりしっかりと旨みが引き立ちました。

赤ラベルの純米80の旨みと、味の染み込んだ鶏めしの旨みが合わさり、口いっぱい美味しさが広がりました。

優しく食卓に寄り添い、明るい笑顔の花を咲かせる『花笑み』

短い時間でしたがどのテーブルからも楽しそうな声が聞こえて、笑顔の絶えない明るい会になりました。

聞こえてきた感想は、
「料理の邪魔をしないお酒」
「柔らかくてキレがいいからずっと飲んでいられる」
「ラベルはかわいいけど、キレがあるからギャップも魅力的」
「和食ならなんでも合うし、旨味があるから洋食でも合わせやすい」
など、皆さんとても美味しそうに飲んでいました。

今流行りの派手なお酒ではありませんが、出しゃばらずどんなお料理にも優しく寄り添ってくれる『花笑み』をぜひ一度飲んでみてください。
きっと笑顔になれると思います。

本日の日本酒リスト

花笑み 純米酒
花笑み 特別純米
花笑み 純米吟醸
花笑み 純米大吟醸
花笑み 純米80
花笑み 純米吟醸 DOLCE
花笑み 特別純米 Vin Levure
花笑み 特別純米4BY300日生貯蔵一度火入(秘蔵酒)

『花笑み』が買えるお店

現在、東京都で取り扱いのある特約店は「籠屋秋元商店」(下高井戸、仙川に支店あり)のみです。

大池酒造のHPに大分県外特約店リストがあるのでこちらからお近くのお店を探してみてください。

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