DECO*27 × ピノキオピー新曲「デビルじゃないもん」がボカロ指標首位獲得・総合指標は髭男がTop10圏内に3曲【ぼかびる #07】

1月18日のニコニコ VOCALOID SONGS TOP20

 2023年1月9日(月)〜1月15日(日)を集計期間とし、1月18日(水)に公開された、ニコニコ VOCALOID SONGS TOP20。

 今週の首位は、DECO*27とピノキオピーがコライトし、1月13日(金)に投稿された楽曲「デビルじゃないもん」が首位を獲得した。
 界隈内で最も注目を集めているであろう、DECO*27とピノキオピーがコライトした作品ということもあり、大きな話題性と初動を獲得した。1月15日(日)の集計期間が終わるまでに、およそ86000再生、2458コメント、2908いいね、1714マイリストを集めており、現在でもその再生回数は伸び続けている。今後登場するであろう二次創作動画の影響も含めて、この楽曲の今後の動向に、更に期待したいところだ。

 2位〜4位は、ロングヒットを続けている、すりぃ「ラヴィ(Lavie)」、ツミキ「フォニイ」、Kanaria「酔いどれ知らず」がチャートイン。
 公式チャート解説記事内では、すりぃ「ラヴィ(Lavie)」は、『オリジナル動画の再生数、マイリスト数、いいね数が伸び続けており、特にいいね数が前週と比べ格段に伸びている』事、ツミキ「フォニイ」は、『前週と比べオリジナル動画のコメント数が非常に多く増加している』事が言及されている。
 ニコニコチャート上では、すりぃ「ラヴィ(Lavie)」のマイリスト数は、前週集計期間の719回から、当週集計期間の915回に増加しており、ツミキ「フォニイ」のコメント数は、前週集計期間の86回から、当週集計期間の489回へと、非常に増加している。

 そして、5位には、いよわ「きゅうくらりん」がチャートイン。公式記事内では、2次創作動画の再生数が増加した影響であることが言及されているが、ニコニコチャート上での再生数は、前週集計期間での56000再生から、当週集計期間での78000再生と上昇しており、オリジナル動画の人気も更に上昇しつつある。
 また、Billboard JAPANでの急上昇中のネクストブレイク楽曲を抽出したチャートである、Heat seekers Songsチャートでは、いよわ「きゅうくらりん」は先週から2週連続で自身初のチャートインを果たしており、今後、このチャートや総合チャートでの更なる伸びにも期待したい。
 また、いよわは、前週集計期間内の1月14日(土)に、『まいまいまいごえん』とタイアップした新曲「つづみぐさ」を投稿しており、そちらのチャートアクションにも注目である。

 7位には、稲葉曇が1月13日(金)に投稿した新曲「フロートプレイ」が登場。稲葉曇は、ニコニコ動画では「ラグトレイン」「ロストアンブレラ」などのミリオン再生楽曲を持ち、国内外にファンを持つ有名ボカロPである。稲葉曇の愛用する歌愛ユキをボーカルとして使用し、稲葉曇らしさが存分に溢れ出た楽曲だ。
 1月15日(日)の集計期間が終わるまでに、再生回数はおよそ42000再生、725コメント、1822いいね、915マイリストを獲得した。今後、更なるロングヒットに至れるか、非常に期待である。

 そして、9位には、wowakaが2010年に投稿した楽曲「ローリンガール」が、当楽曲初のTop10圏内へとチャートインした。『特に前週と比べ2次創作動画のマイリスト数が3倍近く増加していることが、TOP10入りの原因と考えられる』と、公式解説記事では紹介されているが、オリジナル動画も、前週集計期間の、およそ35000再生・427マイリストから、当週集計期間の、およそ48000再生・713マイリストと、オリジナル動画の再生回数も、大きく増加している。
 また、ニコニコ動画公式の音声再生プレイヤーアプリである、「ボカコレ(旧:NicoBox)」アプリは、YouTubeなどで再生されるアプリの宣伝広告に「ローリンガール」を使用しており、そのことも、再生回数上昇の要因として考えられそうだ。
 チャートが発表された1月18日(水)時点で、ニコニコ動画での累計再生回数は975万再生を到達しており、wowaka2曲目となる、ニコニコ動画累計1000万再生を目前にしている。

 11位〜20位では、14位にChinozo「グッバイ宣言」が、17位にDECO*27「ヴァンパイア」が登場。Chinozoは、自身初となる、このチャートへのチャートインとなる。
 また、Chinozoは、前週集計期間内の1月14日(土)に、『まいまいまいごえん』とタイアップした新曲「マザーデイズ」を投稿している。先ほど言及した、いよわ「つづみぐさ」と同時投稿であり、タイアップ先とのストーリーとの親和性も含めて、話題が大きく集まっている。

1月18日のBillboard Chart

 2023年1月9日(月)〜1月15日(日)を集計期間とし、1月18日(水)に公開された、Billboard JAPAN Hot100。

 今週は、Official髭男dism「Subtitle」が、7週連続、11度目の首位を獲得した。11度の首位獲得は、星野源「恋」と並ぶ歴代最多記録である。
 ダウンロード数は8704DLで4位、ストリーミング再生回数は1348万回で1位を獲得し、10134点を獲得した。前週と比べると、ポイントは10%減少傾向にあり、次週、10000点超えを記録できるか、そして、12度の首位獲得を達成して首位獲得最多記録を塗り替えることができるか、期待が非常に高まる。

 また、1月11日(水)にリリースした、Offcial髭男dismの新曲「ホワイトノイズ」は、総合5位にチャートインした。ダウンロード指標では21159DLを獲得し首位を獲得、ストリーミング指標では、初週で383万再生を記録し、6382点を獲得している。今後、タイアップ先の『東京リベンジャーズ 聖夜決戦編』との盛り上がりなども併せて、2023年を代表するヒット曲となる事を期待したい。
 また、Offcial髭男dismは、「ミックスナッツ」を総合10位にチャートインさせており、Official髭男dismは、総合Top10圏内に3曲を送り込んだ。「ミックスナッツ」は、ストリーミング指標では633万再生を記録し7位に入り、他指標でも安定してポイントを重ね、4774点を獲得している。

 また、当週2位には、LDH史上最大規模オーディション「iCON Z 2022 ~Dreams For Children~」から誕生したボーイズグループ、LIL LEAGUE from EXILE TRIBEのデビューシングル「Hunter」が登場した。CD指標では88860枚を売り上げ、2位を獲得した他、ラジオ指標では首位に送り込み、8164点を獲得した。今後は、DL・ストリーミング再生も増加し、ライト層のファンが増える事を期待したい。

 また、総合7位には、秋元康がプロデュースするバーチャルアイドルグループ、22/7「神様だって決められない」が初登場した。CD指標では、89460枚を売り上げて首位を獲得し、5871点を獲得している。

 総合31位には、Mrs. GREEN APPLE「僕のこと」が登場。ラジオ指標で7位、DL指標15位を獲得し、前週100位圏外から急上昇している。また、Billboard JAPANでは合算対象にはならないが、1月9日(月)にリリースした新たなバージョン「僕のこと (Orchestra ver.)」は、DL指標8位を獲得し、総合93位を獲得した。
 Mrs. GREEN APPLEは、総合13位に「ダンスホール」を、総合21位に「Soranji」を送り込んでおり、ロングヒットを続けている。

 アーティスト指標では、新曲「ホワイトノイズ」をリリースし、総合指標Top10圏内に3曲を送り込んだOfficial髭男dismが首位を獲得。
 アーティスト別ストリーミング指標では、1位Vaundy、2位Official髭男dism、3位back numberと、前週から3位と4位が入れ替わる形となった。

 back numberは、1月17日(火)に、7枚目のオリジナルアルバム『ユーモア』をリリースしており、次週のチャートアクションにも非常に期待がかかっている。

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