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「なんかやって」って言われたら手品なにする?

先日、第9回WOLF MAGIC CONTEST「なんかやって杯」が無事終了しました。今回は19作品のエントリーがありました。たくさんのご参加、ご投票いただき誠にありがとうございます。

この記事では、今大会の振り返りをしていきます。自分的に結構嬉しいこともありましたので、つらつらと書いていこうかなあと思ってます。ぜひ最後まで見てくれたら嬉しいです。

第9回大会についてまとめたものを作りましたので、まだ見ていないという方はこちらからご覧ください。



「なんかやって」に対するたくさんの解答例

今回は「なんかやって杯」ということで、多くの即興マジックが投稿されました。「なんかやって問題」はマジック愛好家の中でもよく議題に上がるテーマの一つでもあります。

よく議題には上がりますが、具体的にこんなマジックするよね、というのがここまで集まったのは、かなり珍しいのではないでしょうか。

またコンテストというと、コンテスト用のマジックとかで自分がやるものではないなあ、というのが多い印象ですが、即興でできるマジック集みたいな感じになったので、多くの人の参考にもなったのではないかなと思っています。

個人的には、あご出汁さんの作品はめちゃくちゃ勉強になりました。外であれば大抵お財布は持っていますし、現象もすごく不思議です。これはいいマジックだなあと思い、とても勉強になりました。

掘っても掘っても、新発見があるマジックというコンテンツは本当に面白いなあと改めて実感しています。


「即興マジックにトランプは無し」に関する僕なりの答え

エゴサをしていると、「なんかやって言われてトランプが出てくるのはちょっと…」「財布にトランプは入ってないだろ」というご意見を見かけました。結構攻撃的な口調で言われてる方もいましたね。

まあ、言わんとしてることは正直わからないわけではないです。即興のシチュエーションで「トランプ」が最適解かと言われると、少し返答には困ります。

ただ、今回の大会ルールでは「マジックを趣味にしている人がオフの時に「なんかやって」と言われた時に対応できるレベル」と設定しています。なので、トランプを持っていても別に不思議ではないかな、という判断でジャッジしています。

参加者の中には、条件を提示した上でその描写をしてから演じている方もいらっしゃいましたね。その状況なら、確かにそれは正解だ!というのもありました。

なので、今回のエントリー作品については、全てルールを満たしているとお考えください。


結局のところ、僕が考えるのは、この問いに対する絶対解はなくて、TPOによるっていうのが正解なのかなと思います。

例えば、合コンとかで意気揚々とトランプを出してきたら「めっちゃ準備してきてるじゃん」って引かれる可能性はありますし、相手が「マジシャンである」ということを認識しての「なんかやって」であれば、トランプを出すことはむしろ最適解にすらなります。

様々なリスクを極力回避するならトランプは正解じゃないし、マジシャン感を出したいとか相手の期待に応えるのならトランプも正解になりうる、が僕の回答です。



一応、財布の中にトランプは入れないだろ、という方のために一つマジックを考えてみましたので、ぜひご覧ください。これなら自然な流れになるかなと思います。

(こちらの動画はACEさんの許可をいただいた上で掲載しています)



今大会ですごく嬉しかったこと

今大会で、主婦の方から「すごく面白そうなので、参加してもいいでしょうか」とご連絡をいただきました。いつも僕のマジックを見てくださるフォロワーさんです。

唯一できるマジックで出てみます!とのことだったので、どんなマジックで参加されるのかなと思っていたら、まさかのクレイジーマンハンドカフスでした。輪ゴムが貫通するそこそこ難しいマジックです。しかもめっちゃ上手い。

さらに、初出場ながら、動画媒体でのマジックの見せ方をものすごく理解しているなとも感じました。貫通をわかりやすく伝えるために違う色の輪ゴムを使ったり、輪ゴムを見やすくするために暗めの色の服を着たり、置いている輪ゴムが見やすいようにタオルを使って小上がりを作ったり、BGMや字幕をつけて動画離脱率を下げたりと、めちゃくちゃ考えられて撮影しているなと感じました。

もちろんですが、僕からはなんにもアドバイスはしていません。笑 
マジでセンスの塊だなと感じました。

こういった理由から、今回のウルフ賞とさせていただきました。


ウルフ賞は抜きにして、この方の参加は非常に嬉しかったです。大体のコンテストって、ある程度マジック経験者の方がシノギを削り合う、みたいな構造が多いのですが、このコンテストで求めているものは、実はそこではありません。


自分の活動理念の中に「たくさんの人にマジックの楽しさを伝える」というものがあります。それは見る楽しさをもちろんですが、やる楽しさも含まれています。

これは自分なりの分析ですが、マジックを深く楽しむ方の大多数がマジック経験者であると考えています。マジックバーに通ったりコンテストの観覧に行く人は、マジックをやっていない人よりもマジックをやっている人の方が圧倒的に多いと肌感では感じています。

よりマジック界隈を盛り上げようとするなら、まずマジックを日常的に見る人を増やし、その中からマジックのプレイヤーを増やす、というのが一番健全に界隈の人口を増やし、より活気が生まれる流れを作れるかなと感じています。


自分のTwitterでの活動も、これにのっとって行なっています。日々の動画投稿でマジックを"見る楽しみ"を知ってもらい、マジックに興味を持ってもらう。その後、マジックを学んで身の回りに披露して"見せる楽しみ"を知ってもらい、そしてこういったイベントを通して、マジックが好きな人同士での交流を図る。

このサイクルを回すことが、よりマジック界隈が盛り上がる方法かなと僕は考えています。


この主婦の方以外にも「こういった企画に参加するのは初めてですが」という方が何名かいらっしゃいました。本当に嬉しいです。また、大会が終わった後にリプや引用RTで交流が行われているのも嬉しいです。

僕はこの理想に実現のためにさらに頑張っていこうと思います。今のところ、まだマジックを教えるというところに触れられていないので、近々そういった場所も作ろうと考えています。

これからも皆さんをワクワクさせられるようにこれからも突き進んでいきますね!


第10回記念大会に向けて

以上が、今大会の振り返りでした。次回はいよいよ一つの節目、第10回記念大会となります。ついにここまで来たか…と思ってしまいました。おそらくオンラインマジックコンテストで10回まで続いたものって、これが初なんじゃないでしょうか?(あったらごめんなさい)

我ながらすごいなって思います。笑

第10回記念大会の予告動画も公開しました。皆さんはもう見られましたか?

次回大会は4/29〜5/8までの10日間の開催となります。10回目の節目ということで、色々とサプライズも考えています。8日から1週間ごとに情報を解禁していく予定です。

ぜひ皆さんに楽しんでいただいたり、ワクワクしてもらえたら嬉しいです。


毎日の動画投稿なども復活していきますので、いいねやRT、コメントなどをいただけると活動の励みになります!これからも応援よろしくお願いします!

最後までご覧いただきありがとうございました!


月乃輪ウルフ


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