なんで銀貨のプレゼントなんかやってるの?
実はTwitterのほうでいろんな企画をやっています。一番印象深いかなと思っているのが、マジックのオンラインコンテストだと思います。RTといいねの合計数で順位を競い、優勝者には1万円の賞金が当たる!これを毎月やっています。とっても僕のお財布に厳しい企画です。笑
そして、もう一つ印象深いかなと思っているのが、プレゼント企画かなと思っています。
月に1〜2回程度、銀貨とかをプレゼントしているんですが、こんな疑問を持たれた方もいるんじゃないでしょうか?
「なんでそんなに銀貨を配るの??」
銀貨も今高騰を続けていて、マジックショップで買おうとすると、3000円前後の値段がします。なんなら、景品垢とかでよく見る「Amazonギフト券1000円分」よりいい景品です。笑
「フォロワー稼ぎじゃないの?」って方もいると思いますが、(まあ、正直に言えば、フォロワー稼ぎな面もあるにはありますが、)それなら景品は銀貨じゃなくて、Amazonギフト券3000円分プレゼントの方が、よっぽどフォロワーが増えます。
実はこれには、僕のちょっとした思いがあります。結論から言えば「コインマジックをやる人を増やしたい」ということです。今回の記事では、その僕の思いについて触れていこうと思います。
ちなみにこの先、マジックの秘密に関わることにも触れていく箇所もあります。ネタバレ注意ですので、それにご了承の上、この先を読んでいってください。
コインマジックはすごくオススメのジャンル
マジックと一言で言っても、実はジャンル分けをするといろんな種類に分かれるのはご存知な方が多いと思います。クロースアップ・サロン・ステージといった距離による分類もあれば、カード・コイン・輪ゴム・スマホなど道具による分類なんかもあります。
コインマジックは、カードに並ぶ二大ジャンルのひとつです。大人になってより感じるようになったのですが、コインマジックってカードに比べると、かなり実用的な部分が多いカテゴリーだなと感じています。
普段の日常の中で、トランプをいつでも持ってるのって、結構特殊な状況です。カードマジック好きな人ほど、忘れがちなんですけどね。笑
自分がマジックやってることを相手が知ってるなら、すんなりと受け入れてもらえますが、相手がそんなに知らない状況なら、まず思う感想が「いつもトランプ持ち歩いてるんだ」と、こうなります。
一方、コインはトランプに比べると、そこまで悪目立ちしません。500円玉なんて、今もなお使われているものです。普段の日常の中で、コインを出してきても、違和感のようなものはそこまで感じません。
それほどコインというアイテムが、日常の中に溶けこんでいる証拠でもあります。銀貨を出してきても、トランプのような違和感は感じません。
演出によっては、空中から取り出す、といったこともできるので、多少の違和感もマジック自体の力で打ち消すことも可能です。
またマジックをやっていると、よくあるシチュエーションの「なんかやって!」にもサラッと答えることができます。一般の人の「なんかやって!」っていってる時の想定時間は、大体1〜2分という感じです。
多くの人がやりがちですが、「なんかやって!」というリクエストに応えようと、カバンの中からゴソゴソとトランプを取り出して、中からカードを取り出し、そこから混ぜて、カードを選んでもらって覚えてもらい、中に戻してもらった後さらに混ぜて、なんらかの方法で相手のカードを出す…と、現象までの過程が結構長いので「なんかやって!」のマジックに向かないことが多いです。
ですがコインは、財布から(もしくは空中から)コインを取り出し、握ると消える。と、カードとは段違いの早い工程で現象に辿り着くことができます。なんならカードの第一現象を迎えるまでに、5回ぐらい現象を起こせるかもしれません。こういった理由から、コインマジックは「なんかやって!」にかなり適したジャンルだと考えます。
また、カードが好きな方も、コインを一度挟めば、もうすでにマジックをやる人だという印象がしっかりとついているため、その後にトランプを出してきても、そこまで違和感はなくなります。
つまり、コインマジックは、いろんな人に見せていきたい!と思ってる人こそ、覚えておくべきマジックのジャンルだと僕は思っています。
その割にハードルが高いのがコインマジック
と、ここまでコインマジックを推してきましたが、実際のところ、コインマジックはハードルが高いと感じている方は結構多いんじゃないでしょうか?
ぶっちゃけていうと、僕もそのうちの一人です。「カード出来るし、コインはいいや」とまで思っていました。笑
きっとそれは、難易度が高く感じるというのが大きな原因だと感じています。
コインマジックを学ぶときに最初に覚えるのが、パームです。まずこの時点で結構難しいです。クラシック(オーディナリー)パームとか、掴めねええ!ってなりますよね。掴めたとしても、すごく不自然になります。
その後に立ち塞がる巨大な壁がフェイクパスです。どんなに練習しても、渡してるようになかなか見えない、というのは皆さんも経験済みではないでしょうか。
そしてようやく出来るようになって見せてみると「どうせ逆の手にあるんでしょ」と言われる始末。そうやって挫折してきた人も多いと思います。
カードと比べてみると、ごまかしが効きづらいというのもありますし、常に何かを隠してる感じがあるので演者のストレスが大きいというのも挙げられます。
コインマジックが魅力的なのは知っているけど、実際には手を出さないという人が多いのはこういったことがあるからではないでしょうか。
乗り越えるには飽くなき練習が必要
じゃあ、それを乗り越えるにはどうすればいいのか?それはいっぱい練習することが一番だと思います。それもただ練習するだけではなく、分析をしながら色々と考えての練習が必要です。
どのように手を動かしたら渡しているように見えるのか。どう気をつけたらコインを持っていないように感じさせられるのか…などなど。そこには研究や知識も必要になってきます。
コインマジックは、パントマイムの要素も大きく入っていて、カードのセルフワーキングのように「こうすればこうなる」のようなものではありません。パントマイム自体もそれ一個で独立して存在するほどのコンテンツですから、それに隠す、騙すの要素が入ってくるんだから、そりゃあ難しいに決まってますよね。
そうなったらもう練習するしかありません。コインマジックは1日にしてならずです。
銀貨プレゼントを始めた理由
こういうことを色々と考えていたとき、コインマジックを学ぼうとするときに、必要なものが二つあると感じました。それがきっかけとモチベです。まあこれはコインマジックに限ったことではないのですが、この二つが他のマジックのジャンルに比べて、占める割合が大きいと感じました。
コインマジックは、なんとなく難しそう、というイメージあるので、いざ習得しようと思うとかなり腰が重たくなります。「よし!やるぞ!」のきっかけがないと、なあなあの練習になってしまいます。
その状態で練習を続けたとき、その先には先述したような壁がたくさん待っていますので、ポキッと折れてしまい、モチベも下がる一方です。
ですので、コインマジックを広めたいと思って、コインの動画を撮ったり、すごいコインマジックの動画をRTしたり、これいいよってDVDをツイートしても、「よっしゃ!コインマジックはじめよ!」とはなりにくいです。
そこで思いついたのが「銀貨プレゼント」でした。
銀貨ってまあまあ高級品です。今となってはハーフダラーも3000円ぐらいしますし、モルガンも5500円、中には8000円とか1万円する銀貨なんていうのもあります。
それがもし無料で手に入ったら、コインマジックを始めるきっかけやモチベに繋がるんじゃないだろうかって思いました。僕も本格的にコインマジックを始めようと思ったきっかけが銀貨でした。
ニッケルケネディを持ってた時は「コインアクロスできればいいか」ぐらいだったのですが、ケネディ64年銀貨を5枚買った時は、いろんなコインマジックを勉強しましたし、
モルガン銀貨を1枚買った時は、ポン太THEスミス氏の『SICK』に収録されているワンコインルーティンをずっと練習してましたし、やってるうちに3フライとかウィングドシルバーとかやりたくなってきて、バイトでお金貯めて4枚買い足したりしました。
始めて銀貨を見た時や音を聞いた時、すごく綺麗だなあと思いましたし、これを使っていろんなマジック覚えたいって思ったのを覚えています。
実際、もらった人のツイートを見てみると「これを機にコインマジック始めてみようと思います」と呟いてる人がかなり多かったです。
そういったコメントをいただけるだけでも、銀貨プレゼントは初めてよかったなと感じています。やっぱり誰かが喜んでくれることをするのは楽しいですね。
実はもうひとつ大きな理由があるんですが、それはまた別の機会にお話しようかな。少しずつではありますが、僕の思惑が界隈に浸透し始めてきています。これからも色々と仕掛けていきますよ。笑
マジックの楽しさを伝えるのが僕のミッション
ということで、今回は「どうして銀貨プレゼントをするのか」についてお話していきました。
今回、コインマジック推しの回でしたが、もちろんカードマジックも推してますよ!なんなら、リンキングリングとかフォーク曲げとかロープとかサロンマジックとかマニピュレーションとか、色々推したいですよ!笑
とにかく、マジックは想像以上に楽しいです。見る楽しさだけではなく、演じる楽しさもあります。こんなに面白いコンテンツを知らないなんてもったいない!って常日頃思っているマジックオタクです。
その楽しさを伝えるための一つの施策が「銀貨プレゼント」だったというお話でした。
これを見て、反論がある人ももしかしたらいるかもしれません。そういう人は、ぜひ、あなたなりの行動を起こしてみてください。きっとマジックが楽しい、という気持ちは一緒だと思います。そのプロセスだったり価値観が違うだけだと思うので、あなたが考える行動を起こしていいただけると、僕は嬉しいです。
もちろん賛成してくれる人も行動起こしていいんですからね!みんなで楽しいことを色々とやっていきましょう!
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月乃輪ウルフ