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失恋しても蘇る「恋愛フェニックス」な女。

「いきなり何の話だ?」と戸惑う人を置き去りにして、今までの恋愛で1番イタイ失恋について話をしよう。

わたしの恋愛をひとことで表すと、「好きな男にはフラれ、好きでもない男に言い寄られる」という感じ。どことなく不幸オーラを身にまとっている。

ちなみに、わたしは失恋しても蘇る「恋愛フェニックス」な女だ。といっても、メンタルはそれほどタフではない。

しかし、恋愛においては話が別。何度失恋しても、決してあきらめない。幸せな恋愛を夢みて貪欲に突き進む性分だ。

これまでの人生で1番イタイ失恋は、社会人1年目の夏。半同棲で3年付き合った彼にフラれた。

彼とは学生時代に知り合い、すぐに交際がはじまる。彼より4歳年下のわたしは、人生でもっとも自由を謳歌できる学生時代のほとんどを彼のために費やした。

何をするのも、どこに行くのも一緒。彼が就職したら、このまま結婚したいと考えていた。しかし、恋愛の神様は、まだわたしに微笑んではくれなかった。

彼が学生時代はラブラブで、彼がバイト先まで迎えに来たり、彼がバイトの日はわたしが迎えに行ったり。週に5日は居酒屋で食事して、彼の家に入り浸りの毎日。

最初のうちは終電で家に帰り、始発で彼の家に行っていた。外泊を許さない親に対抗して、終電を逃したフリを続けた結果、ついに親があきらめて外泊を認めるようになる。これが、半同棲生活のはじまり。

彼が就職してからは、夕飯の支度をして彼の帰りを待つ日々。しかし、1分1秒でも長く彼と一緒にいたかったわたしは、彼の会社のそばで待ち合わせするようになる。

休日はどこかに出かけたりして、今まで以上に充実した毎日だった。その生活が変わりはじめたのは、わたしが就職した頃から。

彼に会えない日が次第に増えていき、週末しか会わなくなった。そんな矢先、女のニオイを感じた。しかも、複数人。なんと彼は、性欲の強い女たらしだったのだ。

その事実に今さら気づくなんて、頭の中がお花畑の「おバカさん」とか言いようがない。

しかも、失恋するキッカケとなったのは、三十路のシングルマザーに彼がマジで惚れたから。

この失恋が、なぜ人生で1番イタイのか? もう、おわかりだろう。

その頃のわたしはピチピチの20代前半なのに、オバサンに負けたのだ。その屈辱は、今でも忘れない。

その瞬間、失恋しても蘇る「恋愛フェニックス」な女が誕生した。

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