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次の引っ越しは、トランクひとつ

東京の住宅賃貸費用は驚くばかり。
事務所となると、さらにびっくりだわ。

若い人たちは、どうやってやりくりしているのでしょうね。
他人事ではありませんけど。

お部屋や家を選ぶとき、一番大事にしていることは、「気」です。
入った瞬間に感じる「気」。

お仕事で企業さんの事務所に入ったとき、一瞬にしてその企業さんの業績とか未来がわかってしまう。
そこにいる社員さんたちの空気が、その会社の空気を作っているのだものね。
やる気にあふれてお客様ウエルカムの社員さんたちは、挨拶の声、出迎える笑顔が違いますからね。

いい気が流れる場所には人がたくさん集まるもの。
それもいい気を持った人ばかり。

だから、自分が住む環境も、大事にしたいといつも思ってきたわ。
人生の中で、マンションや家の購入・売却も繰り返し、
転居は10回以上しているのではないかしら。

そんな経験の中で確信しているのは、
最初に感じた「気」を大事にするってこと。

「う~ん、何かぴったり来ないけど、ま、いいか」
そんな気持で妥協して入居した部屋は、自分にとっては良くなかったな。
私の転居経験の中にも2か所失敗した所あったような・・・。
ピンとこないってことは、それなりの訳ってものがあるのですよね。

高崎から東京に越してきて、今は2番目のマンションになります。
この部屋にたどり着くまで、1年かかりましたけどね。
東京と高崎を行ったり来たりするために借りた小さなお部屋に住みながら探していたので少し時間がかかってしまいました。

不思議なことに、探しても見つからない時は見つからないものです。
良い部屋だと思えば家賃が高いし、お部屋は文句ないけど不便だし。
新しいけれど、何となくピンとこないし。。
20件以上は内見したかもね。
そういう時は「引っ越さない方が良い」というサインなのです。

だから、
しばらくはあきらめて探すのをやめていたのですが、
ある日、今のマンションとの出会いが突然やってきました。
この部屋が空いているというので、早速内見させてもらうことに。

そして、ドアを開けて玄関に入り、リビングに立ったとたんに、
決めました!

「ここにします」ってね。
全く迷いなく。

リビングルームの大きな窓から見える景色が、私の気持ちを高揚さたの。
夕日に照らされた街が美しい!

自分の条件とはかなり離れているけど、
ここしかないでしょっ!

お部屋の「気」が私を決断させました。


窓からの景色、
温かな太陽と夕日が私を後押してくれる。
きっとこの場所なら、何か生み出せそう
この場所なら一歩踏み出せそう
そんな超前向きな気持ちにさせたのです。
かなり思い込みが激しいのは若い時と同じで変わらないもので。

人生にはアンラッキーなことが山ほどありますけど、
私の人生、山あり谷ありのジェットコースターのようなものでしたが、いつも、その時に感じていたのは「きっと今はこういう時間が必要なのだ。経験してみろ」ってことだなと思うと、悲観に暮れることはなかったかな。
自分は絶対不幸にはならないという、まったく根拠も裏付けもない自信なのですけど。いつも、もう一人の私が「大丈夫 大丈夫」って言うから。

だって、私、そんなに高望みしてるわけじゃない。自分が欲しいのは今の自分にとって、居心地の良い世界だけなのですもの。
人から見た名声やお金ではなくてね。

だから自分にしかわからない、自分にとって一番良いコトやモノがわかるのよね。

3年前、東京を次の住処ときめてから、
「よし、新しい人生の一歩を始めよう!」ってことで、片付けを始めてみたら、いらないものばかり。
結局持っていたもの9割を処分しちゃったわ。

それでも今は、快適に暮らせている。

処分したものを後に、処分しなければよかったなどと思ったことはありません!   そうそうその意気 その意気!
あ、一つあったわ。ゴルフ道具。
でも、それも私流解釈では「今はやらなくてよい」ということなのだわ、と。

今の私にとって、
必要なのは、良い気が流れるための風と太陽が感じられる場所。
それがあれば気持ちよく前向きに暮らし、良い仕事ができるような気がしている。

どんどん削ぎ落していくと、本当に大事なものが見えてくるものだからね。

今度引っ越すときは、大型トランク1個だけ!
そのくらい良い気の中でシンプルに暮らせたらいいな~と思ってる。


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