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おはなし 君と僕 2

君は僕とは違うんだね…


キスをしている二人に背を向け、階段をゆっくり降りていく。

君と彼女と僕

関係を壊したくないのは僕だけだった

その日を境に、君と僕と彼女の遊び場だった屋上へは、行かなくなった。

君とも口をきかなくなった。

僕は一人になった。


どれぐらいの日数が経ったんだろう?

ある日の放課後、彼女が僕を屋上へ呼び出した。

無視してもよかったけど、このキモチのもやもやが晴れるならと、彼女の呼び出しに応じることにした。

あの日以来の、屋上へ続く階段を重い足取りで登る。

屋上には、彼女が一人で待っていた。

ニコニコしながら僕に手を振る。

「急に呼び出してごめんね。来てくれてありがとう。」

僕は貼りつけた笑顔を彼女にむける。

僕に駆け寄る彼女。

「ちょっと話いいかな?」

二人で床に座って、彼女が気まずそうに話し始める。

「あのさ…、最近ずっと私たちのこと避けてるよね…?」

うなずく僕。

「もしかして傷つけちゃったかなと思って…」

「何で?」

彼女も僕も視線を地面にさしながら、話をする。

「ごめんなさい!私たち付き合うことになったの!」

僕のほうに向きを変えて、頭を下げる彼女。

「そう…」

別に驚きはしない。

「でも!「僕」ともこれまで通り仲良くしていきたいの!三人で!」

三人で…。

僕のココロがざわってする。

「僕たちは…」

「?」

「僕たちはいつだって一緒だったんだ…」

キモチが真っ黒に濁っていく

「いなければ…、…いなければ……」

「いなければ!!!」

彼女の細い腕を強く掴む

「「君」と僕は同じなんだ…」

「痛い…離して…」

「同じなんだよ!!」

真っ黒に染め上がったココロが、思考を支配する。







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