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「なかないでヘロン」……ヘロン?【雨を呼ぶのか】

子供の頃に、音楽番組で流れる映像で笑っていたのを覚えている。

その曲名は「ヘロン」。

あの山下達郎の名曲である。


別にCDを買ったわけでもないのに未だにしっかり覚えているのだから相当なものだろう。

たしか映像の中でヨガのポーズをとる逆光の女性がめっちゃ面白くて、兄弟で笑い合っていた気がする。


でも、あのMVがネット上ではどうにも見つからない。

もう一度見たいのに。


インターネットにはなんだってある
というわけではないんだな……。


※別のMVはあった↓

(※消された)


そして気付いた。

「”ヘロン”ってアオサギのことじゃん!!」と。(超今更)

aosagiという名前でnoteをやっているのになんで気づかなかったんだよという話だが、それにも理由がある。

歌詞で「なかな~いでヘロン♪ 雨をよ~ば~ないで♪」という部分があるのだが、自分は「ヘロン」とは雨を呼ぶ何かの神で、それに対して泣かないで欲しい(泣くと雨が降るから)と頼んでいる歌だと思っていたからだ。

上に貼ったMVでは、その歌詞の部分でアオサギがめっちゃ映っているわけだが、自分が音楽番組で見たときは、逆光の中で尻を突き出すヨガのポーズをしていたはずなのである。(それが楽しくてハマった)

逆光ヨガだったはず…!!

なので自分の中でヘロンとアオサギが一切繋がらなかったのも仕方のないことなのだ。


しかしあれだな、

あの頃から今日に至る伏線は張られていたんだな……!


(そうか?)


ちなみにあの”怪談”を著した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)のハーン家の家紋はアオサギheron)だ。

そして八雲のあだ名もそれと似たヘルンだった。

八雲はその呼び方を気に入っていたらしい。


そしてこの記事を書くに当たってその件について再度調べたら、「契約のときに文部省の担当者が”ハーン”じゃなく”ヘルン”と書いたのがきっかけ」というpdfを見つけた。

ハーンは、いつヘルンになったのか
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rcmcjs/13/0/13_0_19/_pdf

契約書に使ったなら、それはもうあだ名とかじゃないのでは……?


……まさかなんとなく歌を思い出したことを書きなぐるだけの記事のつもりが、こんな新情報を知るきっかけになるとは。

あと、上記のpdfでは、ヘルン呼びを気に入った小泉八雲が作った「へるん」の印鑑も見れる。

(ひらがなの「へるん」は字面の癒やし効果がヤバい)



そうだ。

歌詞の「なかないで」が「鳴かないで」だったのも今回初めて知った。


(歌詞)「鳴かな~いでヘロン♪ 雨をよ~ば~ないで♪」


……つまり、”アオサギが鳴くと雨が降る”のである。


アオサギについて過去にあれこれ書いた自分も初耳なんだけど……?


自分の知るアオサギは、日本では青白く光る妖怪で、エジプト神話では創世に関わったベンヌであり、ラーであり、つまり雨というよりは太陽だ。

アオサギが鳴くと雨が降る”なんて、一体どこ情報なんだろう……?


すると、wikipediaにこんな記述があった。↓

ヘロン”って“青鷺”のことなんですよね[注釈 3]辞書見てたら絵と一緒に“青鷺=朝を象徴する鳥で泣きながら飛ぶと雨が降ると言われている”って書いてあって、それが気に入って書いたのね。朝の番組でしたから、モチーフがあったんでこれで行こうと。だから“泣かないでヘロン”で雨を降らさないでくれという事なんですね」

wikipediaより

どうやら辞書に書いてあったらしい。

一体どこの辞書だ……?


しかしなんとなくネット上の辞書を見てもそれらしいものはなかった。

……謎は深まるばかりである。



またノスタルジックな気分になる記事かなと思いきや、終わってみれば謎の「ヘロン探求記事」が完成してしまった。

書いてみるまでわからない。それがnoteの楽しいところだ。


……いや、多分そんな記事の書き方はおかしい。


こんな感じではAIに仕事を取られてしまうかもしれない。

ライブ感に頼った記事もほどほどにしよう……。


そんな思い出話。


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