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回覧板どうにかならんのか問題

以前書いた、「どこでも引きこもれるとしたら」という記事。

久々にかつての江戸川区での生活を振り返る機会になったのだが、そういえば今の生活とは異なる部分があったのを思い出した。

そう、江戸川区に居た頃は回覧板がなかったのだ。

回覧板とは、地域の情報や町内会のあれこれをバインダーに挟んだもの。
それを各家庭で回し読みするシステムが世の中には存在する。

考えてみれば人口溢れる東京で回覧板なんて回そうものなら、情報が最後の人に伝わるまでにめちゃくちゃ時間がかかりそうではある。
そういう文化が無いのも当然か。

しかし今自分が住んでいる某田舎では、回覧板の文化がまだ存在する。
回す人数は10人くらいだが、回り切るまでに一週間くらいかかっている感じだ。


この回覧板文化、みなさんはどう思うだろうか?


はっきり言おう。

自分は正直やめてほしい。



【長期間家を空けられない】

回覧板というシステムの問題点は、いつ来るかもわからないし、早く次の人に回さないといけないという部分だ。

自分の地域の回覧板では、「読んだ日付」まで書かなければならないため、どの人間が回覧板を遅らせていたのかがひと目でわかってしまう。

もし長期旅行で家を空けた日に回覧板が来てしまったら……!


なんて恐ろしい文化……!


じゃああらかじめ「長期間家空けるんで回覧板飛ばして下さい~」とか言っておけばいいじゃんという話でもあるが……それもどうなんだ?

別に地域の人に留守なことを教えるくらい問題ない気もするけど……

うーん……。


そこで誰でも考えるのが、「もうメールとかそういうのでくれよ」である。

今のままではろくに旅行もできないのだ。


だが容易に反論の想像もつく。

みんながスマホ持ってるわけじゃないのよ!!」とかそういう。

悲しいかな、日本は一人たりとも取りこぼしてはならない国なのだ。



【あとで内容を確認できない】

回覧板、正直しっかり見ているわけではない。

地域のお知らせやら、「自治体がゴミ置き場掃除しました」という情報は人によっては大事なのかもしれないが、実際あんまり興味がない。


そして回覧板はさっさと回さねばならないわけだが、次の家に回したあとはもう、回覧板に何が書いてあったかなんて確認する方法はないのだ。

もし重要な事が書いてあったとしても、もう手遅れである。

いや「しっかり読めや」という話なのは百も承知だけども。



【デジタル回覧板】

というわけでどうにかならないものかと調べてみたら、デジタル回覧板というものがすでにあるらしい。

自分が思いつくものは大抵誰かが思いついてるというのはよく聞く話だ。

自分以外の多くの人も回覧板をどうにかしてくれと思っていたわけである。

どんな感じなのか詳細を見てみると、思った以上に機能が豊富

アンケートとかもできるし、後で内容を見直すことも可能。
さらには地域の緊急放送を再度聞くことも出来るらしい。

そういえばたまに緊急放送を聞くことがあるが、反響やら音質の低さやらで本気で何言ってるかわからないので地味に助かるかもしれない。

(今のままじゃ災害時の避難情報もわからずに死にそう)


なんとなくYoutubeにデジタル回覧板の実装事例があったりしないかなと検索をしてみたのだが、正直芳しくない

その中にハンコ消滅で素晴らしい速度を見せた河野太郎氏の動画があったので見てみた。

しかし残念ながら、「回覧板も良いところがあって…」とか言っちゃってる感じなので、回覧板はハンコのようにスムーズにはいかないかもしれない。

確かに河野氏が言うように、回覧板を持っていってやり取りをすることで、地域の連帯感が生まれることもあるのだろう。

でも自分の場合、次に回す人は同じアパートの人である。

そしてやることは回覧板の入った袋をドアにかけるだけで、他に何のやり取りも発生しないし、そもそもやり取りを発生させたいとも思わない。

無駄な応対の手間をとらせて申し訳ないし。


うーん……

やはり高齢化の進む日本ではデジタル化は厳しいのか……?

ソフトバンクによると、スマホの普及率は60代以降になるとガクッと落ちる。60~69歳で80%未満になり、70~79歳では50%以下、80歳以上は20%以下になる。

インターネットの利用率はというと、60~69歳で83%未満になり、70~79歳では60%以下、80歳以上は26%以下となる。

これでは確かにデジタル回覧板では取りこぼしが出るか……。


残念だが回覧板文化がなくなるのは相当先になるかもしれない。

自分がこの土地を選んでしまった以上、耐えるしかないのだろう。

回覧板には情報だけじゃない色んな要素があるんだよ!」という意見があるのはわかる。

地域のつながりの再確認だったり、老人の生存確認だったり、色々あるのだろう。

でも正直それはもう、デジタルでより便利に行えるということを若い世代は知っているんじゃないだろうか。


老人の生存確認
、ホントに不定期な回覧板で出来る?

もっと他に方法あるんじゃない?

そんなことを考えてしまう。


……まあつまり、若い人が多い地域に住むのって大事なんだなってことだ。

デジタル化も進みが早そうな気がするし。(実態は知らないが)


やっぱり福岡市ってすごい。



……まさかまた福岡オチになるとは。


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