【つながる旅行記#271】國學院大學博物館で根付コレクションを楽しむ
前回は新宿御苑の温室を満喫し、知識でお腹いっぱいになった。
その翌日、自分は國學院大學博物館にやってきた。
まだ知識が欲しいのかといえば別にそんなわけでもないのだが、なにせ東京は大学がいっぱいあるので自然と大学併設の博物館も多くなる。
大学博物館の面白さにハマってきた自分にはうってつけの場所、それが東京なのだ。
しかし博物館に行くために渋谷に向かうことになるとは思わなかった。
だがそれよりもさっきからこの大学の画数が半端じゃない漢字表記が気になってしょうがない。
なにせ『国学院大学』じゃなくて『國學院大學』である。
履歴書に書くとき大変そうだ。
(なお旧字体がNGのところでは普通に”国学院大学”になるらしい)
そんな國學院大學は、大正9年に日本で始めて認可された私立大学だ。
そして國學(国学)という単語からもわかるように、この大学は極めて日本国というものに……というか、神道に重きをおいた大学でもある。
國學院大學の学則第1条では、「本学は”神道精神”に基づき人格を陶冶し、諸学の理論並びに応用を攻究教授し、有用な人材を育成することを目的とする」と規定されている。
キリスト教系の桜美林大学などでも「”キリスト教精神”に基づいた教養豊かな識見の高い国際的人材を育成することを目的とする」なんて学則があったりするが、まさか神道でこんな感じの大学が存在したとは。
これは國學院大學の母体となったのが明治政府が作った皇典講究所(神職養成の中央機関)ということからも必然ではあるのだが、相変わらず自分は世の中のことを知らなかったのだなと思わされる。
各大学には、それぞれ違った理念や成り立ちがあるものなのだ。
大学に進学する人は、ちゃんと調べようね!!
なお、自分がここに来た目的は国学について学びたいとかではなく、珍しい根付が見れるからである。
根付(ねつけ)とは、江戸時代に使われた留め具のことで、煙草入れとか印籠とかを帯に吊るす時に使われていたらしい。
根付はめちゃくちゃ種類が豊富で、なによりガチャガチャ好きな人やミニチュア好きな人は確実にハマる魅力がある。
東京国立博物館でも根付ゾーンがあるが、何度行ってもじっくり見てしまう自分がいるのだ。
今回の國學院大學博物館の高円宮家所蔵の根付コレクションはそりゃもう凄いことになっており、新旧あらゆる根付のどれもが見どころのある素晴らしいラインナップだった。
見る場所でモチーフが変わる猿蟹合戦に、顔がいっぱい集まった化け物に、おにぎりに、ホットケーキに、フライドポテトに、あっぷっぷに……
いや何を言ってるかわからないと思うが、全部根付の話である。
規約により写真をnoteに載せられないのが最高に残念だ……!!
(まあ検索すればわりと出てくるが)
というわけで、根付を楽しんだあとは考古ゾーンから再スタートといこう。
埴輪がお出迎えしてくれているが、個人的にはやっぱり埴輪よりも縄文土偶の方がバラエティ豊かな造形で楽しい気がする。
今後知識を得たらこの認識も変わるのかもしれないが。
(しかし相変わらず縄文や弥生の頃の日本は別世界感がすごいな)
ではなにやら面白そうなフリーペーパー(縄文ZINE)も手に入れたところで、さっそく巡っていこう。
國學院大學博物館、一体どんなもの見せてくれるのだろうか……!?
次回へ続く…!!