【つながる旅行記#179】「三菱みなとみらい技術館」で未来を学ぶ
前回は野毛山動物園でたくさんの絶滅危惧種に出会った。
動物たちから癒やしと学びを得たが、まだ時間はある。
ちょっと人間の技術も学んでいこう。
そんなわけで、三菱みなとみらい技術館へやってきたのだ。
一体どんな未来を見せてくれるのだろうか……!
おお……!!
こちらは三菱による小型ジェット機、MRJ。
官民一体となって完成を目指しているようだ。
従来の小型ジェット機よりも燃費が圧倒的に改善され、まさに世界に日本の技術力を見せつける絶好の…………
・・・
いや、この旅行記は2017年のものではあるが、
MRJに関しては2023年の状況をお伝えしなければならないだろう。
2023年2月7日、MRJは開発が中止された。
2008年の事業化発表から15年かけて開発してきたMRJだったが、なんかこう……とても色々なことがあって、こういう結果となってしまった。
非常に残念だが、せめて得られた経験をなにかに活かしてほしい……。
そして今や必需品となったGPSをより高精度にするみちびきの展示もある。
なんでこんな八の字軌道になるのかは説明を読んでも全く理解できないが、自分が気楽に旅行をできるのもGPS技術のおかげだ。感謝しかない。
そしてそんなみちびきを宇宙に送り出しているのは、三菱重工のH-IIA、H-IIBロケットなのである。
(H3もどうにか頑張って欲しい)
しんかい6500もあった。
まさかこれも三菱重工が作っていたとは。
地球深部探査船「ちきゅう」の模型もある。
500億以上かけて作った船だというが、確かにスケールがハンパじゃない。
もはや工事現場が海に浮いているような感じだ。(全長210m)
この船が何をする船なのかというと、地球を掘る船である。
パイプをどんどん繋げて海底を掘削し、コアを採取。
採取したコアは船の研究室で即座に研究が可能というすごい船なのだ。
しかしなにがすごいって、この掘削作業を海の上でやってのけることだろう。
どう考えても波で揺れまくる&潮で流されるわけだから、掘削機器が折れそうな気がしてならない。
だが自動船位保持システム(DPS)と、船底のアジマススラスタ6台&サイドスラスタを組み合わせることで、そんな不可能に思えることが可能になってしまうらしい。
さらには数ヶ月どころか1年以上同じ場所に居られるとのこと。
ここまでくるともう魔法みたいなものだ。
時化のときも問題ないのか……?
こちらは三菱加圧水型軽水炉の格納容器の模型。
三菱は原子力発電にも関わっているらしい。
なんだか原子力と聞くと、下北で見たむつ科学技術館を思い出す。
(#33参照)
さらには今後注目の洋上風力発電の展示も。
さらには静止軌道上に太陽電池を打ち上げて、電気を無線で地上に送るなんて技術も構想されていた。
Qiのスケールがヤバいバージョンみたいな感じだろうか?
しかし展示によると地上の受電設備が直径1kmの円なので、こりゃ土地が余っている場所でやる必要がありそうだ。
でもなんだか未来的で可能性を感じる技術……!
こちらの豪華客船はダイヤモンドプリンセス。
なんかこう……めっちゃ有名になってしまった船である。
しかし流石は豪華客船。
なんだかあちこちにプールがある。
どんだけプール需要あるんだよという話だが、豪華客船といえばプールなイメージが確かにあるのは事実だ。
しかしこれ、水の確保も相当大変なのではないだろうか?
そして凄まじい客室の数……!!
乗客定員は約2700名だという。
人口検索したところ、礼文島の人口がそれくらい。
礼文島の住人全部が入れるレベルの船というわけか。
凄まじいな……。
三菱が見せる未来を堪能した。
流石は大企業。あらゆる項目でスケールが違った。
……さて、さすがにもう横浜を移動するべきな気がするが、もう一泊するのもありかもと思っている自分がいる。
こんな時間にあれだが、ちょっと宿がないかだけ検索してみよう。
おっ!! なんか凄く安い宿があるぞ!!!
こりゃもう一泊決定!!
…………。
斬新な広さのお部屋だった。
そうか、これがドヤ街……。
横浜の一部は日雇い労働者の街としても有名なのだ。
値段が安かったことに納得。
しかしこれもまた経験。
……でも正直、カプセルよりいいんじゃないか?
そんなことを思いつつ、次回へ続く……!
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