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【つながる旅行記#22】in盛岡 慣れないアイテムたちと五百羅漢へ part.2

前回のあらすじ
人生初の盛岡に上陸。
とはいえもう夜だったので、超絶最新アイテムの試運転をして眠りについたのだった。特に計画を立てることもなく……。

朝。
ホテルを出て荷物を預ける。

思えばこんなにコインロッカーを使うことになるとも思っていなかった。
人生が変われば必要なものも変わる。
自分には無価値に思えても、誰かにとっては必要なものは世の中にいっぱいあるのだろう。
そんなことにやっと気付かされる。

フクローの樹

そんなこんなで盛岡の街へ繰り出した。

2016いわて国体

繰り出したはいいが、そもそも計画は特になかったことに気づく。
なにせ昨日は移動してホテルでくつろいでそのまま寝たのだから。

何も計画がないにしても、少なくとも移動手段は必要だ。
タクシーなんてリッチなものは無理なので当然自転車である。
ちょうどよくレンタサイクルがあったので借りることにする。

一日200円とか安すぎる
岩手山を望む

橋からは岩手山が見えた。
こうやって山が見える暮らしは良いなあと思う。
自分が将来暮らすのも、こういう景色の場所が良い。

今の生活では定住なんて無理ではあるけれど。

石垣

少し走ると石垣が見えた。
これは盛岡城の石垣だ。

カナダ・ビクトリア市との友好トーテムポール

友好の証らしいトーテムポール。
トーテムポールはカナダ。
また新たな知識が得られた。
調べてみると、こういう感じのトーテムポールは北西海岸インディアンしか作っていないらしい。
てっきり西だろうが東だろうがアメリカ中で作られてたんだと思っていたが、考えてみれば縄文土器も地域で全然違ったりもする。
小さい日本ですらそうなのだから、巨大な山脈やらで区切られた北アメリカ大陸なんて更にそうなっていてしかるべきだった。

めっちゃカナダ推し。

もりおか歴史文化館

せっかくの観光なのでもりおか歴史文化館に入ってみる。

山車(だし)の展示だ。
すごい迫力。そしてパリッとした色使い。
素晴らしい。

そして気付く。
買ったコンパクトデジタルカメラを全然使っていない。
結局ここまでに使っているのはスマホカメラである。

なんかこう、使うのが怖いというか、なんていうか……。

自分でも意味不明だ。

使わんと・・・

しかしせっかく買ったんだしどんどん使わなければ。
説明書もしっかり読んでいないが、今のカメラはオートで色々やってくれるみたいだし、きっと行けるはず。

試しに、スマホではどうやってもズームできないはるか上に鎮座する人形の顔を撮影しようと試みる。

ズームなし
寄った

これはなかなか・・・。

すごいな。

さすがは30倍。
これはすごい。
もう自分の目の性能は遥かに越えたといえる。

チャグチャグ馬コ

進んでいくとめちゃくちゃ装飾された馬が居た。
チャグチャグ馬コというらしい。
馬につけられた鈴やらなんやらがチャグチャグと鳴り響くからこう名付けられたという。(斬新な効果音だ)

毎年6月の第二土曜に蒼前神社から盛岡八幡宮まで15キロの道のりを4時間かけて行進する祭りがあるとのこと。しかも背中に稚児を乗せるらしい。
馬の背で揺られている間に眠ってしまう子も居るとか。
かわいすぎる。(いやでもよく考えたら寝て大丈夫なのか……?)

その他にも盛岡には有名なさんさ踊りというものもある。
歴史は意外にも新しいようで、始まりは1978年だったらしい。
当初1500人だった参加者も、今では3万人を越える規模に成長し、盛岡の夏を彩る祭りになったそうだ。
いつか見に行けたら良いなと思う。

盛岡城ジオラマ
オシラサマってこんなのだっけ・・・?

ジオラマに屏風に工芸品にオシラサマにと、なんだか出発直後でかなりの満足感を得てしまった気がするが、まだ観光は始まったばかりだ。
せっかくなので盛岡城跡もしっかり歩いておこう。

謎の台座

凍った道に気をつけながら散策していると、謎の台座があった。

説明を見ると、これは日露戦争で皇族軍人の楯となって戦死した南部利祥(なんぶとしなか)中尉の銅像の台座らしい。
なんで台座だけなのかというと、1944年に軍需私財として供出されたからだそうだ。
一般国民からもあらゆる金属を供出させただけあって、こういった銅像も対象になったんだなと、当時の日本の切迫した状況を感じさせられる。

というか皇族軍人ってなんだ?と思ったので調べてみると、明治においては皇族は軍人になることを義務付けられていたらしい。
その後そういった義務は廃止されるのだが、なんだか今のイメージとは全然違うんだなと思った。

盛岡城を後にして、1kmほど移動する。
目指したのはチャグチャグ馬コの終着点、盛岡八幡宮だ。

めっちゃ屋台が出ていた。

そう、考えてみれば今日は1月5日
まだまだ初詣のタイミングなのだ。

期せずして正月の盛岡の盛り上がりを体感することが出来た。

次はどこに行こうか。

予定は決まっていないので、その都度マップを見ながらブラブラしている。

こういう気楽な旅も良いもんだと思う。


そしてタイトルの五百羅漢はいつ出てくるのか。

次回へ続く。


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