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動画や本のレビュー

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動画や本の感想レビューをまとめたもの
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#読書感想文

【読書】もはや奇書な『鬼怒楯岩大吊橋ツキヌの汲めども尽きぬ随筆という題名の小説』…

西尾維新といえば、主に物語シリーズで自分の世代を席巻した作家だ。 もちろん自分もドハマリ…

aosagi
6日前
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【読書】手塚治虫の漫画を読み漁っていたらたどり着いた、釣りキチ三平作者の民俗学本…

夏休みが気付いたら終わってしまった。 まあ何をしていたかといえば基本は帰省してたのだが、…

aosagi
1か月前
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【読書】徹子ママの凄さが半端じゃない『続・窓ぎわのトットちゃん』

前回は長年読まずにいた『窓ぎわのトットちゃん』を読み、黒柳徹子さんの歩んできた人生の一端…

aosagi
7か月前
165

【読書】本当に今更『窓ぎわのトットちゃん』を読んだら、記憶が蘇りまくりだった

ある日、映画上映前の広告タイムで『窓ぎわのトットちゃん』がアニメ映画になることを知った。…

aosagi
8か月前
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『猿蟹後日譚 : 一名・猿蟹弔合戦』をネットの海に残す

前回紹介した『猿蟹後日譚 : 一名・猿蟹弔合戦 (幼年文学 ; 第2)』だが、神アプリである『みを…

aosagi
1年前
39

【読書】『虚像の天風 実像の三郎』を読む【中村天風】

……いや、別に世の中の中村天風ファンに喧嘩を売りたいとか、そういうわけではまったくないの…

aosagi
1年前
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【読書】呪物本を読んで得た学びと、SCPとAI生成【ホラー】

ふと思う。 夏といえばホラーなんて文化があったなと。 そんなわけでホラー本を探していたら、呪物を集めた本があった。 この本は呪物の写真とともに、その呪物の持つエピソードが書いてある。 なかなかに凄い見た目の物もあり、普通に怖い。 もちろん中には嘘くさく思えてしまう呪物エピソードもあったりするのだが、呪物によってはその土地の文化・習俗を伝えるための要素をもっていたりと、非常に興味深くて面白い本である。 たとえば人間の大腿骨で出来た笛『カンリン』は、骨は骨でも罪人の骨

『万の文反古』を読んで江戸時代とSNSを想う【井原西鶴】

図書館へ徒然草と方丈記を探しに行った際に、ついでだからとなんとなく手に取った本がある。 …

aosagi
1年前
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【後編】 『夜行富士登山・大峯登山冒険修行 (明治少年叢書)』〜弾丸登山の果てに〜【…

前半では陸軍士官学校を出発し、御殿場から1合目まで上った過程を書いた。 服はびしょ濡れ、…

aosagi
1年前
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【前編】 『夜行富士登山・大峯登山冒険修行 (明治少年叢書)』を読んで、1900年頃の富…

みなさんは利用しているだろうか? 『国立国会図書館デジタルコレクション』を。 個人送信サ…

aosagi
1年前
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【読書】今更「シュレディンガーの猫」を理解した(ような気がする)【科学にすがるな…

「シュレディンガーの猫って、知ってる?」 なんでか知らないが日本でめちゃくちゃ擦られてい…

aosagi
1年前
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思ってたんとちがう『ロクロ・クビ』 【怪談〜Kwaidan〜】

また小泉八雲の『怪談』の話なのだが、耳なし芳一とムジナに続いて、今度は『ろくろ首』だ。 …

aosagi
1年前
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ムジナってなんだ?【怪談〜Kwaidan〜】

以前紹介した小泉八雲の『怪談』。 新しく生み出された円城塔版は、ニンジャスレイヤー風味を…

aosagi
1年前
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小泉八雲の『怪談~KWAIDAN~』 3つのバージョンを読み比べる

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)といえば、まず『怪談』を思い浮かべる人が多いのではないだろうか。 『怪談』は、日本の怪談話を英語でまとめたものだ。 なので実際に小泉八雲が出版したのは『Kwaidan』である。 自分たちが「耳なし芳一」などのおなじみの怪談話を知るようになったのは、逆輸入のような形で日本語に再翻訳された「怪談」による影響がかなり大きいと思う。 そして最近、円城塔氏の翻訳によって、最新版の「怪談」が発売された。 なんという魅力的な表紙……!! (表紙はヘ