価値あるもの

物の価値とは不思議なもので
時と場合に応じて変動するものだ

解りやすい例として、
使い捨てマスクの価値が
跳ね上がっている現状。

使い捨てマスクの場合は元々それなりの価値
があったけれど、今は使い捨てマスクを買う
のに抽選までしないと買えない状況になって
いる。

お金の価値が無くなるとか、
金塊の価値が無くなるとか、

つまり、こういう事だ、

有名な値段の付かない程の絵画も
需要がなければ只の塵と化し、
有名な歌手のチケットも
需要がなければ只の紙切れで、
希少な珍味のあの食べ物も
需要がなければ只の食物となる。

じゃあ逆に、
今人々が塵として廃棄しているもの、
価値が無いものとして排除しているもの、
それらに価値があるとしたら。

15年後に、ゴキブリの細胞から未発見の
治療薬に繋がる物質が見つかったとしたら、
きっとゴキブリに対する人々の嫌悪感は
今より薄れるだろう。

除草剤で根絶やしにしても何度も力強く
生えてくる雑草にも、未だ見ぬ未発見のもの
があるやもしれない。

此の世にある全ての万物が、
無価値であり、同時に価値があるもの
なのだなぁと思う。
人間に注目されていないものも、
人間に嫌われているものも、
本当は貴重な存在なのかもしれない。

人の価値観を軽蔑する必要もないし、
自分の価値観を軽蔑される筋合いもない、
また、
人の価値観に無理に共感する必要もない。
今はそう思う。
何故ならば、人の見方によって
物の価値とは変動するものなのだから。