マンホールとデザイン【好きなもの#1】

いきなりニッチなジャンルですが…

あなたは見知らぬ土地に立っています。そこで、「ネットを使わずに、できるだけ早くその土地の特色を調べて」と問われたら、どうするでしょうか?
観光案内所?郷土史博物館?でも、近くにないかも、、

で、そんな時に一番早いと思われるのが、日常に溶け込んでいるマンホールなのです(たぶん)

例えば神戸市。外周を地に見立て、ポートタワーや布引ロープウェイ、北野の風見鶏の館、メリケンパーク、パン、ワインなど神戸の魅力が詰め込まれています

限りあるスペースでの表現

特にマンホール好きではないけど、旅行や遠出をした時、なるべくその場所のマンホールを観るようにしています。

直径60cmの円という限りあるスペースで、その地域の特色を、デザインとして表現する。何より、本来の役割である「水道管の点検」という面からデザインは不要だけど、日常的に目にする風景に楽しさを取り入れるのは、何だか楽しい気持ちになります。
これは、柳宗悦により提唱された「民藝」の一つだとも思っています

マンホール鑑賞タイム

中央に長崎の市章を配置し、その周りには長崎から世界に広められた紫陽花が大きく描かれています。頭の中で紫陽花が色彩豊かに着色される。素敵なマンホールだと思います
神戸の中でも地価が高くお洒落な街岡本。マンホールとしては珍しくイラストが描かれておらず、こちらも珍しく英語が用いられています。かわいいお店が街を彩る分、足元は石畳に合わせて落ち着いたデザインにしているのが好き。マンホール周りの石畳が円形になっているのもチャームポイントですね。
「マンホールカード」なるものもあります。画像は和歌山市。配布場所は水道関連施設が多く、市街中心部から離れていたり平日のみ配布だったりするので、旅中の寄り道としては入手難易度がやや高いのがネックか。

日常に潜む非日常を見つけよう

マンホールに限らず、見慣れた日常の風景でも、その何倍もの非日常=知らないことが隠れているなと度々思います。色々な人や本に出会い、新たな視点を増やしていきたいです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?