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TCSを終えて、15周年の始まり

 あけましておめでとうございます。
 執筆を公言(?)している2021年の振り返り記事です。今でこそそれなりに落ち着いている災禍。流行の最盛期にはリモートデュエルを重用し、そこからリモート大会を主催することもありました。
 ここでは第十五回Tetsu Champion Ship ~星の生まれる刻~の話題が中心です。そこから見えてくる今後の遊戯王、抱負などに話をつなげていけたらと思います。執筆速度を上げるたびに、文章体裁整えない仕様でいきます。広い心で見届けてくれたら幸いです!
 (なお、初見の方は経緯がわからないと難解な内容になっていると思えます。仲間内からも抽象的な物言いを指摘されることは多いので…合わせて自己紹介の記事も閲覧してもらえると幸いです)

開催の決断

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 その年の最後に開催する、その年で最大規模のTetsu Champion Ship⇒ナンバリングTCSと思ってください。第十五回を冠したということは、15度目15年目という意味合いです。
 2021年の当初より、開催することを最大の目標としていました。裏を返せば開催できるなら規模感は最小限でもという決意の表れでもありました。新型コロナウイルス感染症の落ち着く時期が、素人ながらに年内は難しいと見込みつつ。その状況であっても遊戯王の火を絶やさない、もっといえば自分の歩み続けるという気持ちが強かったのです。スタッフや関係者各位とも最終判断を11月末までと取り決めして。ある意味、どっしりと構えて決断の日を待ちました。
 決断の決め手と言われたら、実際のところ特に挙げるものはないのです。比較的感染者数が落ち着き、世相も落ち着いたというTetsuの主観により大会準備が始まります。開催すると決めてからは、立ち止まることなく。過去最短の準備期間を駆け抜けました。

最初の奇跡

 128名の事前予約がすべて埋まるのに数時間。エントリー時間を確認したら正確には2時間半弱。この予約状況というか達成は、過去のTCSを見ても例がありません。素直に驚きと喜びに満たされました。定員だけみれば、最大のTCSの半分にも及びません。さらにはコロナ特需ともいえる再燃する遊戯王欲求やイベント熱の後押し。色々な歯車がかみ合ったのでしょう。本当に嬉しかったのです。

参加賞の選定

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 大会の内容に入っていきます。15周年は自分を鼓舞する要素である以上に、それをイベントとして還元したく。その想いを強く表したかったのです。ペンとメモ帳。字面だけ見ると簡単に用意できそうなもの。参加賞があるだけで喜んでくれる方も多い風潮もあります。この選定には少しでも大会参加の敷居を低くしたい想いがあります。
 近年、遊戯王は毎月毎週のように新カードが生まれ。YUDTなどの特別なイベント頻度も増えて、市販以上にサプライも多くなっています。身も蓋も無い言い方をすれば、カード以外にお金をかけられる、かけることができる機会が増えました。そして、いざ遊戯王をするとあれば、それらの要素が不可欠である側面もあります。デッキだけ持ち込む、という謳い文句を見ることもありましたが。今となっては都合の良い幻想かもしれません。

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 カードを揃えデッキを複数構築して。そのレアリティにこだわり、プロテクターは二重三重に。デュエルフィールドフィールドセンターカードを置いて。メモ帳に、筆記用具が必要な場に臨む。トークンが環境デッキで使用されて。それらをまとめるデッキケースに、バッグリュック。これをデメリットとは言いません。物が、物が増えました。15周年を謳うTCSの参戦は準備する物を軽減できたら…という勝手な思想がありました。実際は記念品として持って帰る、あるいは別の場所で使う方が多い印象です。ペンが意図せず好評だったので、独断と偏見は良き意味で隠れましたが。そんな選定理由がありました。

スタッフに任せることを覚えた

 準備期間の短さは、ある種自分の蒔いた種であります。自分で賄うことは難しい判断がすぐにでき。なし崩しではありますが、大会の準備をスタッフに任せるという状況が発生しました。物的なものもそうですし、各担当ごとの打ち合わせなども含めて、です。最終的な監修は主催である自分が行うことに変わりはありません。そこに至るまでの導線を、かなりスタッフに頼ったのです。元より人的に技術的に信用できないとかではなく。自分でできることを自分でやっておきたい、というTetsuの性分が作用しています。
 結果としてスタッフの自主性は、主催動作の軽減以上に、より良い運営体制を生むことができたと思います。任せた当人が言うのは都合が良い話ですが、幾度となく感謝しています。

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 実際、皆さんの目についたであろう、会場でのマイクアナウンスジャッジの所作、各種サブイベントの雰囲気。それらは主催の意向を汲み、発展させたスタッフ各個人の努力の賜物です。もし何かしら感銘を受けたとあれば、各々のスタッフに賛辞を送っていただけたら。自分が何かしら褒められるより、真の誉れがあると考えるからです。

参加者に恵まれる、二つ目の奇跡もあった

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 既に定員を達成した事前予約に、繰り上げが叶わずともキャンセル待ちも複数。最終的な当日の人数は、そこから増減があっても定員近くにはなるのかな、という想定はありました。当日は大寒波の襲来。天候によるキャンセルは何も言いようがないと思う最中。事前予約者の受付(チェックイン動作)が受付の締切時間前に完了。そしてキャンセル枠と当日参加数が合致128名が全て整った状態で大会を開始できたのです!!!!!
 開会を宣言する前から最高の気分でした。この奇跡に関しては15年の軌跡を振り返っても一度も達成できなかったことです。そして、これは参加者の皆さんの協力あって初めてできたことです。ありがとうございます。

今回の達成度と、TCSとして目指すもの

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 達成度という見出しをつけさせてもらいました。15年のナンバリングTCS。事前予約で500名を越えた時もあれば、県外で開催したシリーズもあり。世界大会の優勝者に、著名なプレイヤーが多数参戦。参加者の出身を見れば全国の地域から集ったこともありました。ただ、いずれのTetsu Champion Shipも身に余るご縁という加点を持って、達成度を補い、及第点以上の形を成したと考えています。

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 課題山積で次回開催を躊躇うことがあったり。物凄い出費を抱えていたり、踏まえて準備と片付けで私生活に影響を及ぼすレベルだったり。今回までに大小様々な課題を抱えつつも、続けられていることが成果であり証明とも言えます。
 TCS15はデッキ分布を始め、大会直後に全ての入賞デッキレシピを公開完了し。自宅での片付けも翌々日にはすべて完了できました。特に後者は私的な意味合いが大きいのです。Tetsuが負担に思わないということは、最も大きな判断として次回も開ける!という材料なのです。
 継続を謳う。穿った見方をされることも少なくはない、惰性とか一度の良し悪しをマイルドにするイメージを覚えることもあると思います。世に言うイベントというものが、一度限りだからこそ、という付加価値を見出すことは珍しくありません。むしろ続けるとあれば、続けられる土壌と謳い方をもって継続という結果がついてくることが一般的とも考えます。

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 一年の月日があれば何かあります。これは15年継続してひしひしと思うこと。むしろ何もない一年って逆に難しいです。この記事を書いた気持ちが、一年後にどうなっているか。共に今回運営したスタッフがどうなっているか。もちろん当人たちにマイナスなことはあってほしくないです。人生にプラスなことで縁遠くなることも少なくはありません、むしろそれはそれで心から祝したい。
 おそらく15年続けたTetsu Champion Shipの経験値というのは、経年で変化する遊戯王、社会情勢、人の動き、そこに対応力を捻りだす主催の熱量だと思うんです。運営が上手いとか、人脈があるとかそんなでなく。どうにかこうにかして形を作る技術。ハリボテであっても、それを完成品と言い張れる、その不器用さを昇華できる熱い想いだと。

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 今回もとい2021年は短期的にイベントとして目指すものが詰め込まれた一年だったように想えます。終わりよければすべて良しなどとは申せない身ですが。こうやって筆をとれたことが一番の結果かもしれません。

Tetsuタイトルロゴ15th(剣無し透過)

 ここまでお付き合いいただきありがとうございました。また今年も良くも悪くも騒がせる、いや騒がせるくらいの動きができれば僥倖といったところでしょうか。誰もが笑って楽しめる遊戯王を掲げ、2022年も頑張らせてください。よろしくお願いします。

 “━━━━ついて来れるか”

 2022年の抱負編へ続く!?

【TCSロゴ】noteなどサムネイルサイズ


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