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嗣人
2020年4月2日 01:46
春の花見は我が国の伝統行事である。 美しい桜を眺めながら一献、唄を詠めたら、他には何もいう事はない。 生前、私が平安の世に貴族であった頃にも春となれば、麗かな陽気に誘われて平時の仕事も忘れて、桜に酔ったものだ。この太宰府の地に左遷された後も、部下たちと共に花見をしている時だけは慰められた。 死してのち、神として祀られるようになった後も、こうして花見が出来るとは思いもしなかった。 そして、