10:Q&A-ESを書く時に数字で自分の成果を示すことができない人はどうすれば良いか

受講者の皆様から頂いた質問に答えていくQ&Aのコーナーです。まずはこちらの質問。きっとどこかの就活セミナーか何かでESでは何かしら数字を入れた方が良いと吹き込まれたのだろうと推察します。そもそもから言って、数字を入れるべきなのか否かという話は志望企業が何を新卒の採用候補者に求めているかに依ります。これは今まで何度も指摘してきたことなので、すんなりご理解いただけると思います。ただ、確かに、相手とお話をする以上は、そして相手とお話をしてその内容を理解してもらうというタイプのコミュニケーションをする以上は、何かしらの具体例があった方がコミュニケーションの伝達速度が上がる、というのは事実としてあります。エントリーシートや面接の時のエピソードトークはなるべく具体的にすべし、とよく教えられるのはそのためですね。今回頂いた質問もそのようなフレームの中での話であるとまずは理解すれば良いかと思います。つまり、自分の話を具体的にし、自らの訴求力を高めるための手段として数字を使う、ということですね。よく世の中の商品・サービスで「売上No.1」とか「お客様満足度●●%」などと訴求しているのは、そういう数字が効いて商品・サービスを買ってくれる人が世の中には一定数存在しているから、ですね。なので、何かしらの実績や数字を持っている人は普通にそのあたりをアピールしてしまえば良いと思います。特に、他者と比較して明らかに自分の優位性を感じられる数字は強いと考えられます。

という前提の上で、表題の質問ですね。「自分にはそういう実績が無いんです…」という悩みだと思われます。他者と比較して明らかに自分の優位性を感じさせられる数字が強い、となってしまうと、それこそ「●●の大会で優勝」とか「●●の分野でNo.1」みたいな、そういうアピールが求められることになってしまいますから、そうなれば理論上はナンバーワンの人しかアピールできず、逆に数字で自分の強みを語ることができる人の方が少なくなってしまうことでしょう。じゃあ数字での訴求はそういう限られた人達だけに許された特権かと言われると必ずしもそうではないので考察していきます。

やはりポイントとなるのは、

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