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動詞をベースに文を作ろう(なぜ動詞?)

話せるようになるには、どうしたらいいのか——?私自身、ドイツ語を教えている立場として、みんなをどうやって話せるように導いていったらいいのか、常日頃考えています。話せるようにならない、と言っても、学習者それぞれで、問題点と解決策がいろいろ考えられますが、ここでは、文が作れない、という人に私が提案していることを書きます。

またこれに対するトレーニング教材も作りました。詳細は文末及び次の投稿をご覧ください。

さて、文を作る方法です。ドイツ語の一文に、なくてはならない情報は何でしょう。ここでは品詞について聞いています。名詞?動詞?形容詞?副詞?前置詞?

文になくてはならないのは、動詞です。動詞のない文は、文とはいえません。つまり、文の軸が動詞で、その動詞によって、他にどの情報が必要となるのかが、決まるのです。そうしてできたものが文です。

例えば、haben (持っている)。文の軸となる動詞ですが、これだけでは何も伝わりません。「誰が」持っているのか、その誰かは「何を」持っているのかという情報が必要になります。つまり、haben を使うなら、主語と目的語を添えてあげなければいけない。sein (〜である、いる)であれば、「誰が」「どこに」いるのか、だったり、「何が」「どんな様子」であるのか、など、場所や様態を表す情報が求められます。

文を作れないという人はまず、動詞を考えて、そしてその動作を行う人は誰なのかを、明確にしてください。当たり前のことだと思われるかもしれませんが、そのベースがしっかりしていない人が多いです。かくいう私も、話しているうちに、文章がぐちゃぐちゃになる時がありますが、そういう時はたいてい、主語と動詞のベースが崩れている時です。適切な動詞が思いつかない時や、使い方がいまいちわからない動詞を使おうとする時ですね。軸となる動詞がブレているので、文章もガタガタになってしまいます。

ですので、話せない理由が、文をどうやって組み立ていいかわからない、という人には、動詞をマスターすることをお勧めします。しかも動詞の数はそこまで多くはありません。辞書に載っている全単語のうち、動詞が占める割合はたった10%です(一番多いのは名詞で75%)。そのたったの10%だけで、残り90%の単語を操ってしまうのです。日常会話で使う動詞に限ったら、その数はグッと少なくなります。そんな有能な動詞をマスターできれば、少ない動詞で、色々なことが表現できるようになります。

では実際に、どうやって学習すればいいのか。動詞をベースに学習しながら、文が作れるようになるトレーニングを作りました。インスタグラムのアカウントにて公開を始めましたので、ぜひ登録してご利用ください。

次の記事では、こちらのトレーニング方法(学習方法)について記します。

https://www.instagram.com/tuetedeutsch/

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