「私東京」という極私的まなざし。
考えてみれば、「東京」などという巨大なものを生きる術を私はもっていない。極私的な、その昔、椎名誠が半径5メートルの世界を書くと宣言していたように思うが、そのような個人的な世界を生きているのみだ。
そういうナノ的な世界が絡まりあって「東京」というものはできているのだろう。だからこそ、東京の一分子として、私たちが認識するもの。まずはそこにまなざしを向けようとしなければ、何も見えてこない。
「私東京」というのはおそらくそうしたアプローチだ。
雨の銀座。森岡書店。
ここで展示され