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IPOコンサルタントが教えるIPOのノウハウ ①最初にやること

こんにちは、はじめまして、上野です。

巷には多くのIPOに関するHOWTOがあるけれど、本質的な生々しい内容はほとんどないんですよね。私は15年近くこの世界で過ごし、多くのIPO志向企業の顧問、コンサルを行い、実際に多くの企業に上場してもらってきました。生々しい実体験を交えて、皆さんにお伝えできたらと思います。

上場を目指して最初にやること

なんで上場したいのか、を明確にする

「上場をする目的はなんでしょう?」たぶん取引所審査の第一問目の質問がこれです。そして上場準備中も1番多く聞かれる質問です。

なんて答えますか?

資金調達、信用の増加、人材採用etc.

このへんが多くの方が答える回答だと思います。でも本当の目的はなんですか?着飾った回答は証券会社や取引所に答えればいいですが、自分自身の本当の答えはしっかり忘れないでおいてください。

金持ちになりたい、有名になりたい、友人の経営者が上場できたから俺も

この辺が本音じゃないですか?私はこういう答えを待ってます。最初から優秀な人材採用とか言われてもなんの魅力もないですし、実際綺麗なことしか言わない方が上場できた記憶はありません。上場会社の社長になるにはたくさんの制約があります。プライベートカンパニーから、パブリックカンパニーになるんですから、自分だけの会社じゃなくなるんですから当然です。「なんとなくいいなあ」では最後まで気持ちが持ちません。強烈な上場したいんだという「強欲」を持ち続けて欲しいです。

上場するだけなら、この強烈な想いと聴く側が心地よい建前を言っていれば、大丈夫でしょう。しかし上場する事で手に入る強力な武器をきちんと理解し、使わないともったいないのです。

上場の本質

では「建前」でもなく「あなたの本音」でもなく「本質、強力な武器」の話をしましょう。

上場することで会社ができるようになる事はなんでしょう?

公募(株式の新規発行による資金調達)

できるようになる事というのは、実はこれだけなんです。

上場する事で得られる副次的効果もひとつだけあります

信用の向上(採用、与信、名声、株価として新聞に毎日載るetc.)

この二つが得られる強力な武器です。

会社経営は戦略が重要、そして上場会社ができるのは、この2つのポイントを使って「会社の成長スピードを格段にアップさせること」です。

信用を得て、大きな取引をする為に資金調達を行い、ライバル企業と比べ圧倒的なスピードで成長を成し遂げる。

会社をライバルに負けない企業に育てたいのであれば、むしろIPOしかないと私は考えます。社長個人の富と名声を得るため始めるIPOかもしれませが、それだけではいわゆる上場ゴールになってしまいます。しっかりとした資金計画とそれに基づく計画、戦略をIPOによって実現して、上場後の成長を遂げていただきたいのです。

終わりに

私はコンサルさせて頂く企業の社長にまず「上場の目的」を最初に考えていただいています。上場準備はいろいろな制約があるので、窮屈なことが多いです。それでも会社を大きくしたいと本気で思わないと、不幸な結末を迎えます。

経営者は会社を立ち上げたときには上場を全く考えず、ただ会社を想い、必死に経営されてきたと思います。順調に起動に乗り、さあ飛躍の為の第一歩として上場を考えたのでしょう。上場はIPOは、会社の飛躍に手助けになるはずです。これを足がかりに世界と戦って欲しい、そのお手伝いを私はしたいのです。

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