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5th

夏休み5日目。
夏祭りの本番を迎えた。自分の班で出しているお店の担当を終え、他の班のお店を回る。外でのゲームと室内での工作に別れていて、全てのお店を回らなくてはならない。

室内での工作を終えたところで、ガーキの姿を見つけ出来上がった工作を見せる。
「どう?」
「すごい!綺麗にできてるね。」
ガーキはいつも褒めてくれる。その言葉についつい笑みがこぼれる。

午前中には夏祭りが終わり、午後からはいつも通り遊びの時間になった。気になることがあったので、ガーキの所へ行く。
「ガーキって、私のピアノの音から生まれた音楽の精なんだよね?」
「そうだよ。」
「なら、ピアノ弾けたりするの?」
「そりゃ、もちろん。」
「聴かせてよ。」
ガーキはピアノに向かい、今流行りの曲を弾いてくれた。
「じゃあ、私があの時弾いた曲も弾ける?」
「365日の紙飛行機だよね?できないことは無いよ。でも、なんでその曲なの?」
「昔、歌った曲で忘れられないの。」

「ん〜...そっか、なら自分で弾いてみよう!」

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