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Fin.
次の日、始業式のあと学童に行くと、その姿はなかった。でも、教室を見るとガーキとの思い出が蘇る。ピアノの前に座ると優しいガーキの声が聞こえる。それが余計に寂しい気持ちを強くする。
いつも通りピアノに向かい、一通り弾いたところで、楽譜の裏に何か文字が書いてあることに気がついた。少し目を通してから、
「大丈夫。」
そう心の中で呟いて、また演奏する。
きっとガーキは今日も近くで見ていてくれる。
忘れられない…忘れたくない音がいつまでも、どこまでも響いている。
Fin...
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