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6th

「ん〜...そっか、なら自分で弾いてみよう!」
そういうとガーキは、ハットに刺さっていた羽付きの鉛筆を抜き取り、口ずさみながら指揮をし始めた。
私は、その姿をただ黙って見ているだけだった。

「よし!できた!」
突然そう言うと、ポケットから2枚の紙を取り出した。
「はい、これで弾けるよね?」
そこには初心者の私でも弾けるように整理された楽譜が書かれていた。
「ちょうど暇してるなら、練習しない?僕が教えるよ!」
あまりに不思議な出来事を目の当たりにして驚きながらも、好きな曲を自分で演奏してみたいという思いから、練習することにした。

もともと知っている曲なので、少し練習すると両手で弾くことができた。といっても最初だけだけど。
それでも、ガーキは、
「すごいね。やっぱり僕が思った通り才能があるよ!」
その褒め言葉に笑顔で返す。
「ありがとう!」
その日から、不思議で楽しいピアノレッスンが始まった。

それから、週末と祝日で学童は4日間休みだった。

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