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探訪録12:観光名所の下にある古くより信仰される島「弁天島」

 どうもこんにちは、ツキです。夏が近づいてきて徐々に暑くなってきました。しかしそれと同時に夏に対するワクワクも大きくなってますね。
 さて、そんな時期にうってつけの海辺のスポットを今回はご紹介いたします。
 今回のスポットは佐賀県唐津市にある、佐賀県の誇る観光スポット「呼子大橋」の下にある「弁天島」です。呼子大橋も軽く触れますが、メインは弁天島の方になります。
 それでは参りましょう。

 佐賀県の名所「呼子大橋」

呼子大橋
本土側の始まりの地点からの光景

 まずはこちらからですね。佐賀県の観光名所であり「新さが百景」に選ばれている大きな橋こと「呼子大橋」です。
 本土と加部島を繋ぐこの橋は、平成元年に開通した全長約728mの大きな橋です。主に車で通る方が多い場所ですが、歩行者も通行可能です。

本土側の駐車場
弁天島に行くための階段もある
加部島側の駐車場

 途中で少しカーブしているため、場所によってはしっかり全体像も見れる橋になっています。ビューポイントは主に橋の袂にある駐車場、このあと紹介する真下の弁天遊歩橋、あとは加部島の風の見える丘公園などの高いところの展望台からと、わりとどの場所からでも楽しめるようになっています。
 この先の加部島も魅力的な場所なのでぜひ行ってもらいたいです。 さて、それでは次に参りましょうか。

 弁天島に繋がる橋「弁天遊歩橋」

呼子大橋の下からの眺望
全体が見れる

 呼子大橋の本土側の駐車場には下に続く階段があります。そこ下ると見えてくるのがこちら「弁天遊歩橋」です。橋ではありますが、普通の遊歩道のようなものです。
 満潮時には行けなかった弁天島にいつでも行けるようにこの橋は架けられました。このおかげで、弁天島の途中までは苦もなくすぐに行けるようになっています。
 ここは個人的に結構オススメのスポットで、綺麗な海と呼子大橋全景を両方とも眺めることができます。風を感じながら歩いたり、立ち止まって景色を眺めたりと何もしなくても気持ちよく、穏やかな気持で過ごせます。

降りれる場所の階段
途中にある足場
干潮時なら行けるかも

 また、橋の途中には降りれる場所があり、海をより身近で感じることができます。
 そんな橋を渡っていくと1つ目の弁天島にたどり着きます。

 神様の鎮座する島「女弁天」

女弁天

 それでは遊歩橋を進みたどり着きました、こちらが「女弁天」と呼ばれる1つ目の弁天島です。島に入ってすぐのところは、浜に降りれてちょっとした磯遊びができそうな感じになっています。こちらには「慈愛善地蔵菩薩」というお地蔵さまがいらっしゃいます。詳細は分かりませんが、しっかり手入れがされている綺麗なお地蔵さまですね。

慈愛善地蔵菩薩
しっかりと手入れされている

 少し遡りますが、ここで疑問に思う方もいるでしょう。1つ目の弁天島とはどういうことなのか。それは古くから「双子弁天」とも呼ばれるこの弁天島が、本土側のなだらかな「女弁天」と加部島側の背の高い「男弁天」の2つの島で構成されているからなのです。
 まあ、そういうことなので便宜上は本土側の「女弁天」を1つ目としたわけです。

厳島神社 鳥居
海風で少し浸食されている

 では本題に戻しまして、こちらの「女弁天」の紹介をいたしますね。こちらの特徴はなんといっても丘の上に鎮座する、通称「弁天さん」こと「厳島神社」です。鳥居が海風によって穴ぼこにされているのが特徴的ですね。

参道
距離はないが道は少し険しい

 祭神は宗像三女神で、航海の安全を祈るために広島県の厳島神社の御分霊をお祀りしたそうです。 創建は不詳ですが、文禄2年の「名護屋城絵図屏風」には祠が描かれていたということから、その頃にはもうこの島自体が信仰の対象だったようですね。 

厳島神社 社殿
小屋みたいな感じになっている

 西海航路を行き交う船乗りや、玄界灘を往復する漁師達が航海安全豊漁を祈り、篤く信仰していたそうです。呼子で捕鯨業が盛んになった江戸時代、呼子の中尾鯨組の船団は漁期のはじめに必ず参り、海上安全や鯨の豊漁を祈ったと言います。
 昔からこの地域の方々と関わり、多くの人々を見守ってきた由緒正しい神社ですね。
 ちなみに7月20日すぎの日曜日には、殿ノ浦地区の若者を中心に盛大な例祭が行われているそうです。
 さて、それではもう1つの弁天島に行きましょうか。

 干潮時のみ行けるもう一つの弁天島「男弁天」

男弁天(満潮時)
とてもじゃないが渡れない
男弁天(干潮時)
岩が露出して歩けるようになっている

 女弁天の向かい側に見える島、それが「男弁天」と呼ばれるもう1つの弁天島です。この島は満潮時には行けませんが、干潮時には歩いて渡ることができます。そんな特別な島に1つ是非とも見てほしいものがあります。

舟地蔵
舟に乗った姿が特徴のお地蔵さま
横にある頭の欠けた仏像
駐車場にあった案内板に載ってた観音様かもしれない

 それが「舟地蔵」と呼ばれるお地蔵さまです。舟に乗ったお地蔵さまのこの仏像は島の最奥に鎮座しておられます。
 可能なら参って頂きたいお地蔵さまですが気をつけないと行けない点があります。島には道がない(最干潮時にはあるのかもしれないが)ので、石の上という道なき道を進むので結構危ないです。あとフナムシがたくさんいるので苦手な方はやめたほうが良いかもしれません。
 それでもお地蔵さまを見つけた時の感動は筆舌に尽くしがたいものですので、是非参拝して頂きたいです。

男弁天の謎の巨石
これだけ異様に白くて少し不気味だった

 弁天島で見られる面白い地形「弁天島の呼子岩脈群」

呼子岩脈群と思われる2つの弁天島の間の地面

 実は弁天島にはあと1つ大きな見どころがあります。それが呼子岩脈群と呼ばれるものですね。佐賀の天然記念物にも選ばれているこちらの風景は干潮時に見られる特異な地形のようです。
 しかし、正直どれかよく分からなかったので、今回は弁天島のちょっと面白い地形や石などを貼っておきます。
 ここで1点だけ注意があります。先程も軽く触れましたが人が少なかったたということもありフナムシが大量にいました。ですので一部の写真には大量のフナムシが写っている可能性があります。画像自体はそこまで鮮明ではないと思いますが、苦手な方はご注意ください。

岩肌
これは歩ける地面らへん
岩石よりも透き通る水に目が行く
男弁天の岩壁
男弁天の右側
男弁天の左側
大きめの岩肌
穴ぼこに目が行く
満潮時だと海水に浸かっている部分
穴ぼこがスゴイ
なんか亀裂が線路みたい?
女弁天の端の階段
この時は満潮だった
上と同じように満潮時の女弁天の端
穴ぼこではなく突起がある岩肌もちらほら
岩肌は白いところが多い

 さて、それでは今回はここまでです。唐津市呼子町にある神聖な島「弁天島」。綺麗な景色と信仰の地であるこの島のことを知っていただけたのなら幸いです。もし機会があればどうぞ訪れてみてください。
 お読み頂きありがとうございました。また次回以降も頑張りますのでよろしくお願いします。

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