(全文無料)今、基礎の本を読むことで、独学で何かを習得したい人へ。
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テーマ:独学のインプットってどうやるべき?
ここで言うインプットとは、これまでは知らなかった新しい知識を習得することを指しています。さらに独りで本を読み進め、指導者なしで学習を行うことを想定しています。
また本の内容は、その分野の基礎について説明している本であることを前提とします。いわゆる「問題集」と呼ばれるようなワークブック系の本は、ここでは本に含めていません。
さらに、個人の学習についての感覚に由来する話であるため、科学的な根拠を必ずしも前提とはしていません。そこに留意したうえで読まれたし。
<記事の構成>
結論(インプット方法の紹介)→勝手に質疑応答(記事の根拠の説明部分です)
<記事を読了すると>
この記事に書いてあることを、全部が全部、読んでくださった貴方が受け入れてくれるとは限らない。でも、何かの勉強のために基礎的な内容のテキストを、とりあえず買ったはいいが、残念、読み切れなかった、みたいな悲しい経験が少しでもみんなから減る…といいな、と思って書きました。自分はインプットが課題なんだという意識がある方にとっては、本記事は必ず参考になるはずです。ぜひ、読んでみてください!
↓この記事の結論です!↓
読みで話の大筋を掴み、必要なら書き出す。表を利用して、定期的に反復する。
ここからは、結論をより詳細に箇条書きで説明します。メニューは次の通り。
読むとは→書くとは→内容がわからんときの対処→表の利用で反復・定着しよう!→(学習スケジュールについて)
読むの基本
理解できる範囲でかまわないから、書かれている内容の論理の大枠を掴んで、一つ一つ丁寧に読み進めていく。ただし、既知の内容だと感じたなら、容赦なく読み飛ばす。書くの基本
このとき、話が理解できないなら、必ず手書きで、話の前後の内容を抜粋して書き出す。そして、書かれた内容を、主体的に再構成して、あれこれと検討してみる。そうして、説明を自分の感覚で補ってみる。わからない内容への処方箋
残念ながら、書き出しても、なかなか理解できないなら、放置で読み飛ばして、ページを先に進める。しばらくしたら、また分からなかったページに戻って読む。これを、やがて大筋の理解に達する日まで繰り返す。表の利用
さらに学習内容の定着と理解の深化のために、グーグルスプレッドシートなどの表計算ソフト等に本の目次を書き出そう。トリガー
このとき、表の一番左側に目次を書き出して、その右側に目次の該当箇所を読んだ際の日付を次々に記入していく。表の左側に書いた本の目次が、それに目を通すだけで、すでに学習した内容を思い出せるようなトリガーになっていれば、オッケー。定期的な反復
ここでは、本の内容を何度も繰り返して、目次それぞれの該当箇所を、定期的に反復することを前提としている。内容を少し忘却したと感じた頃に、再び目を通すことで効率よく学習できるだろう。
※スケジューリングについて。インプットを行うにあたっては、本全体が1ヵ月以内に1周できそうな内容量しかないこと、または内容量に応じた、適切な読書時間が取れることが望ましい。ここでは、本を読み切る際に必要なモチベーションの継続も考慮して、このように書かせていただいた。
はい、これだけです。たぶん、まだ内容をサラッと読んだ人が大半だと思うので、続いては、本記事を読んだ際に、考えられるような質問について、答えさせて頂きます。
第1問目
Q. この結論、読んで書くって当たり前じゃね?
A. いやそうなんだけど、自分、バカだったから、なかなか気づけなくって…(以下略
この記事の冒頭に書いた「結論」は以下の通りでした。
読みで大筋を掴み、必要なら書き出す。表を利用して、定期的に反復する。
世の中には色々な勉強法があふれていますよね。これもその一つに過ぎないって言えば、そうなんだけどさ~
ただ、ここで一番言いたかったのは、
基本、読み進めて、わからないなら、書き出す
っていうシンプルな戦略です。
すごく個人的な感覚の話には、なってしまうのだけれども、ただ読むばっかり、ただ書き出すばっかりでは、あんまり考えずとも、反射的に勉強が進んでしまう感覚があります。せっかく学んでいるのに、やっているほど頭が働いていない感じがするんですよ。
「分かるなら、読み進める。分からないなら、書く」。これが、いわば「ルール」ですが、そうすると今、学んでいる内容を本当に分かっているかどうか、常に頭の中で吟味するようになります。もし内容が分からないなら、それを書き出さなければ、いけないルールで進めているためです。そこが良いんじゃないかな、と僕は個人的に考えています。
あと、表の利用による反復学習に関しては、質疑応答の第三問目で話させてください。
第二問目
Q. 分からないとこを読み飛ばしていいの? 誰かに質問して、分からないところを即座に解消したいんだが。
A. うーん。わからないところは、あっさり放っておくほうが、長期的に見て、学びになるし、学習スタイルとしても、継続しやすいと思われる。
相性が良くて、優れた技量を有した指導者が見つかればいいですよね。でも、そういう状況に必ずしもない人が大半だと思う。そうなると、やっぱり、分からないところは自力で解決するしかないわけです。
で、あまりにも突き詰めて、わからないところばかり考えていると、結果的に時間を大幅にロスします。もちろん、それが力になる側面もあります。だから時間をロスすることが一概に悪いとは言わない。けど、効率や要領も、学習においては、大切な要素です。
分からないところに、むやみやたらと躓いたりせず、あっさり見逃す。特にここでしているのは、本での話ですからね。ふたたび、このページに戻ってくれば、分からなかったテーマに、いつでも会えるわけです。
だから、伸びしろだと思って、どんどん先に進む。そうして、ある日、以前、分からなかった箇所に、ふと戻ってみると、ストンと分かったりすること、個人的には多々あります。以前よりも学習が進展したためです。独学の楽しさってむしろ、そういうところにあると思っています。
あと、もし指導を前提とした学習スタイルならば、指導者との関係、相性が良かったり、指導に払えるだけのお金がないと、そのような環境が得られなかったりして…そもそも、個人のなかで順調なルーティーンとして成立するまでの課題がかなり多いはずです。
独学なら、自らと向き合う部分も鍛えられるし、計画も自分のペースで進められます。ルーティーンとしても自己完結しているので、モチベーションや学習の計画性があれば、やり切ることが出来ます!
第三問目
Q. 表の利用ってなんですか。それって面倒じゃない?
A. 実は絶対ではないが…とりあえず、ガンガン進めるだけだと、学んだ内容を忘却する可能性がかなり高い。
学習において、一番の大敵は、既習の内容を忘れてしまうことです。これ、本当に罠ですよね。だから、表計算ソフトなどで、目次を左に書き出し、読んだ日付をその右に、記録していくのをお勧めします。その目次の箇所を2回目に読む際は、1回目の日付のさらに右隣に、新しい日付を記録します。こうして、表を見るだけで何回、その目次の該当箇所に目を通したか、一発で分かるようにするのです。
また、学習が進展してきたら、表の目次部分を見て、書かれていた内容を覚えているか、即席でその内容のプレゼンテーションができるか、ぜひ確認してみてください。これを僕は、記憶のトリガーと呼んでいます。
こうして、一般的な表計算ソフトを用いるだけでも、学習進度を客観的に確認できますよね。表による視覚化でモチベーションアップにも繋がります。
とはいえ、あくまでやり方の一つでしかないことは、僕も承知の上です。ただし、学習進度や内容の定着度を客観的に確認する手段は、できるだけ持っておいたほうがベターじゃないかな、と考えています。
表計算ソフト自体は、パソコンではなくて、スマートフォンやタブレットでも使用できます。本当に便利な時代になりました。でも、そうしたツールを十分に活用できるかどうかは、何かこれまでのやり方を変えるような、きっかけがないと、なかなかツールの使用が習慣として定着しないはずです。お互いに頑張りましょう。
~最後に、注意書きです~
一冊の本を読み切ることを、もし決意したなら、本全体を1ヵ月か、長くても3ヵ月くらいで読みたいところです。期間が長ければ、長くなるほど、計画が破綻する可能性が高まります。
とはいえ、本の内容の性質や、読書に使える時間にもよるので、ここは本当に人それぞれですね。
本記事の内容を簡潔にまとめます。
読むと書くのハイブリッドが基本
分からない内容は後回し
表計算ソフトで学習進度を視覚化
本記事は以上になります。ここまで読了していただいて、本当にありがとうございました。また、機会がありましたら、よろしくお願いします。それでは失礼します🙇
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