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甘草屋敷のひな祭り

甲州市塩山にある重要文化財「旧高野家住宅・甘草屋敷」では2/11から4/18の期間でひな飾りと桃の花まつりが催されています
桃の花は未だ咲いていませんが2月の下旬に甘草屋敷に飾られているお雛様を鑑賞に行ってみました

重要文化財 旧高野家住宅・甘草屋敷

入口から土間を抜けると広間に上がる場所がありますが吊るし雛が飾られていてテンションが上がってきます


土間に入ると吊るし雛と雛段飾りがお出迎え

座敷に上がると旧高野家に残るお雛様や塩山地域に残っていた御殿雛飾りなども鑑賞できます

旧高野家住宅に残るお雛様


御殿飾り


吊るし雛


座敷に飾られてる雛壇と吊るし雛

江戸時代の享保雛も飾られていて長い年月を経ても綺麗な姿で飾られています

享保雛



江戸時代の文化年間に飾られていた「五楽人」五楽は古代中国の五種の楽器を指し五楽人は雅楽で使う五種の楽器を奏でる人です
江戸時代の今から190年ほど前、文化年間の作品で上級武士以上の階級の物しか手に入れることができない人形でした


雛壇の五楽人 現在では五人囃子でしょうか

江戸時代には宮中行事として雛祭りが取り入れられるようになりました 幕府の大奥でも取り入れられました
江戸の庶民にもひな祭りが浸透して女の子の初節句を人形を飾ってお祝いする形が生まれました
内裏雛一対を飾ってましたが次第に雛壇に飾られるようになり三人官女や雛道具も増え豪華絢爛になっていきます

農村でもひな祭りの行事は行われるようになっていきましたが豪華なお雛様を飾ることができない農村や農家ではお雛様の代わりに吊るし雛を作り天井から吊るして家族や近所の方々で女の子の成長を祝っていました
農家でも豪農の家では享保雛が飾られていていて村の衆にお披露目されてます

旧高野家住宅・甘草屋敷には母屋の他に小屋や蔵が立っており、小屋の軒先や居間にも吊るし雛が飾られていて江戸時代の雰囲気を感じさせてくれます




甘草屋敷の入場料は310円ですが鑑賞する価値のあるひな飾りだと思います
塩山駅から徒歩5分(目の前)車でも駅の近くに広い無料の専用駐車場があるのでアクセスは良好
3月3日のひな祭りにはお琴の演奏もあるそうです。

甲州市HP 甲州市えんざん桃源郷ひな飾りと桃の花まつり



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