今宵はブルームーン(後編)
大きな窓の外には青く輝く月が浮かんでいた。
ぼうっと見惚れていると、神秘的な青色をしたカクテルが私の前に現れた。
鯉夏「ブルームーン。あの珍しい月と同じ名前さ」
香澄「ブルームーンかあ。青い月もカクテルも初めて見ました」
鯉夏「月は大気中の塵の影響でああやって見えるんだ。火山の噴火後や隕石が落下した時に発生するガスや塵によって曇って青く見える。だから滅多に見れないんだ」
香澄「へえ〜。って噴火あったんですか?この辺で」
鯉夏「あはは。安心してよ。ここでブルームーンのお酒を作