![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140657713/rectangle_large_type_2_42f8568f3b18d61eeaf5b9133a313fe8.png?width=800)
開業後の休診日の決め方
開業する前にいつ休みにするか思案することがあります。
実際僕も、土曜日午後やったら、周囲のクリニックがやっていないから売上が上がるんじゃないか?
平日1日休みにして、土曜日午後やったらより患者が多くくるのではないか?
そんなことを考えて開業当初は変則的な形で診療をしていました。
これはどこで開業するかによって、患者層が違うので正解のないことだということがよくわかりました。
当院地区は中心部からちょっと離れた住宅街で、高齢者率の高い地区になります。
そこで平日休み、土曜日1日はどういう結果を生むか?
結論としては、土曜日午後一人も来ないは結構いっぱいあり、土曜日午後が混雑したことはありませんでした。
コロナ前ですので、コロナ中であればまた違った結果が出た可能性もありますが、インフルエンザの時でも午後から患者がいっぱいで・・・ということは一回もありませんでした。
つまり、当院地区で土曜日午後に受診のニーズはさほど高くはないという結論に至りました。
しかし、知り合いの大きな駅に近いところでは土曜日も日曜日もニーズはあると言っていました。
また、若い人が多いところの小児科のDrも日曜日のニーズはあると言っていました。
診療のターゲットが誰かによっても変わってくるのだ思います。
美容なら日曜日は必須だと思いますし。
ただ慢性疾患メインの高齢者診療メインの内科開業医であれば、個人的な意見といしては、月曜日〜土曜日までの午前中は診療は必須だと考えています。
平日午後1日と土曜日午後の休診はありだともいます。
というか、スタッフの週40時間勤務を考える場合、平日午前午後、土曜日午前をするにはスタッフ数がより多くなるデメリットがあるからです。
実際、当院、土曜日1日診療、平日1日休みの時代があり、そこから平日午前+土曜日午前診療に変更し、結果として患者数は増えました。
あとは混雑も緩和されました。
年寄りは基本午前中が大好きなので(笑)、平日午前中は全部開けた方がメリットが大きいと考えています。
一方で自宅が遠く、通っているDrで土日休みという先生もいます。
確かに土日休みの方が楽ですし、それで回っていれば全然いいとおもいますが、一方で、土曜日の患者層は明らかにほかの平日より「若い」です。
つまり、若くてこれから長く患者として来てくれる患者層を取り入れていないともいえるかもしれません。
これは長期的にみると僕個人はマイナスだと考えています。
今までの経験上、働いているときは土曜日午前、退職したら平日に移行という患者は少なくありません。
もし可能であれば、土曜日午前は若くてこれから閉院するまで来てくれる患者の確保のための営業時間と考えて土曜日午前中も行うといいのかなと個人的には考えています。
ただ家庭の事情、通勤等々、問題があれば、それはその時に最善と考えられる方法をとることが最も正しいとは思います。
患者数がプラトーに達したら土曜日午前も診察というのもいいのかもしれません。
ただその時にスタッフの反対、週40時間勤務のシフト対策は必要にはなると思いますが・・・。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?