推しが武道館いってくれたら死ぬ
読んだ。
アニメでしか見たことなかったけど、スーパーセールによるKindle3ヶ月無料の恩恵に預かり一気読みした。推しは夢ちゃんと空音ちゃん。
これは良い意味で裏切られたなぁ。アニメ化された部分はまだギャグ要素が強くて、ハッピードルオタライフ漫画だった気がする。でも途中売れないことを気にするメンバーが増えてきた辺りから、どシリアス地下アイドル漫画になったように感じた。
漫画は絶望の味が一番美味しいと思ってるので、めちゃくちゃ刺さった。夢ちゃんの話とか、眞妃ちゃんと夏未ちゃんの関係性とかしんどすぎたな。可愛い女の子がしんどそうな過去持ってるから、余計にきつい。
優佳だけだよ、辛い話何も無いの。本当にまるで天使だよ。
そして今は、しっかりれおロスしている。
幸いなことに、まだ推しグループの卒業メンバーを見たことがない。「活動休止」とか「自分が知る前に卒業したメンバー」とかはいても、目の前でメンバーが減ったことが無かった。ちゃむが初めてだった。
れおの話が無いなーとは思ってたけど、セリフも多いし、よく写ってるから、卒業発表があるまで素性が明かされていないことに気付いていなかった。
でも本人不在の誕生会で、25の風船の風船を見た時に「もう25かー」とは思ってた。卒業するれおの気持ちはわかる。
でも卒業なんてして欲しくない、7人で武道館行って欲しい。
でもこれは、れおの気持ちを否定することになる。
でも俺の気持ちであることは確か。
もしもっと売れていても、もっと有名になっていても、れおは絶対25歳になる。
何度やり直しても、れおは卒業していたかもしれない。
推しはいつどうなるか、本当に分からないんだなと思った。そしてどうなるか分からないのは、オタクだって同じだと思った。誰だって有限なんだ。
そんなことわかってたはずなのに、行かなかった現場がたくさんある。推し武道だって、2020年から知ってたのに、原作を読んだのは2024年なのだ。
何となくタイミングが合わなくて、何となく勇気が出なくて…。
失った過去はもうどうにもできない、お金も自分の状況も何とかできるはず。そんなこと言ってたら推しを推せなくなるかもしれない。推しにも自分にも、何があるか分からないんだから。
そして推しが考えていることなんて、何にも分からないんだと思った。
れおが25歳のリミットを設けているなんて、誰が気付けたか。夢ちゃんは勘付いてたかな。
れおの本当の気持ちはどこまでだったのか、どれだったのか、もう分からなくなってしまった。そもそも誰の本当の気持ちだって分からない。
「本当だよ」と嘘を吐くことが、どれだけ簡単か。オタクは、推しの言ってることを信じることしかできないのに。こんなに、伝えたくてたまらないことを話しているのに。相手も同じ気持ちかなんて分からない。
だって相手はアイドルだから。アイドルは夢を売るお仕事だから…。
夢を売るお仕事に夢を見ているが、どんなアイドルだって武道館に行けると思う。
武道館に行くまで、推しがアイドルでいてくれるかが分からない。
ちゃむが武道館に行く時、れおがいたら良いな。
またね れおちゃん
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