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おじさんと読書26

「噛み合わない会話とある過去について」
辻村深月

この人はどこまでが自分の体験なのだろう。

かなり真に迫った闇を感じる。

被害者と加害者
いじめる方といじめられる方
感度が高い人、低い人。

どちらの心情も完全に言葉にできてる気がする。

「パッとしない子」は他の短編でも
読んだ気がするけどこの話はまだ分かる。

弟が死んで、その原因は違うコトだけど
誰かに擦りつけてその事実を整理してるとか。

でも「早穂とゆかり」は違う。

なんだか凄く怖い。

圧倒的な力を使って昔の事を掘り起こして
完全な正論をぶつけて攻撃する。

そりゃ「早穂」だって悪いと思うけど
いじめられる経験のある俺からしたって
これはないかな。

ほっときゃいい。
なんだかんだ言ってただの復讐。

後足悪すぎ。

「ママ、はは」に至ってはホラーだよね。

「なべちゃんのヨメ」も前に読んだかなあ。

タイトルは覚えてるけど内容覚えてなかった。

女の人ってこういうこと出来るのがスゴイね。

俺たちなんかは同じ立場だったら
とりあえずやってから考えるとか
しそうだもんね。

感情なくてもさ。

浅はかって言うかバカって言うか。
男はそれが出来るからクソなんだよね。

女の人はちゃんとしてる。
仁義ってのとはまた違うけど。

でもなべちゃん幸せならよかった。

それだけ。

やっぱ辻村深月さんはいいもんですね。

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