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円空ー旅して、彫って、祈ってー


本日はまずこちら、あべのハルカス美術館の『円空ー旅して、彫って、祈ってー』
円空ってちゃんと観た事ないよな〜っと思い、会期ギリギリに滑り込み。

まず、テレビで観るのと全然違う!実物を観ると、仏そのものを力強さを強く感じる。その理由を考えた時に彫ってる木そのものを活かして、木の生命力も合わさっているから力強さを感じた。彫りの線は少ない分、太く力強い。この2点が私が力強さを感じた理由。
仏像って木を活かすっても綺麗にしてから活かしてる感じだけど、円空は木が持ってる荒々しさまで活かしてる気がした。

特に台座が彫ってる木をよく活かしていると思い、顔はそこそこに台座ばっか観ていた。
作品を作るというのではなく祈りの一環として作られた仏は、なぜか顔を観てると人間ぽさを感じ、それは顔が左右対称ではないからだろう。微妙に眉や口が歪んでるんだよな〜
木の力強さと彫りの力強さと人間ぽさを併せ持つ円空仏。観にきて良かった。
展示全体をみて感じたのは、円空は質・量・製作速度がどれもずば抜けてて、正に『質よりまず量、量よりスピード。量をこなしたら質がついてくる』を生涯を通じ体現していた。あるものを生かすのも同じく、現代にも通じるわ。

展示は背面まで見えるようにしていて、木を活かしているのがみれて面白かった。そして、撮影OK箇所が多くて、指定されてない作品が多いからだよな〜と思った。

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