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【こいつはヒンナだぜ】映画『ゴールデンカムイ』感想

ぽっかり時間が空いたので、見に行くことにしました。
映画に関する事前情報はなし。原作は、漫画全巻読了、アニメ三期まで履修済みです。


評価★4.5(最大★5)

つまらなかったらnote記事の肥やしにでもするか、という気持ちで鑑賞したのですが、こいつがとんでもなくヒンナ(食べ物への感謝の意)でした。
原作ファンへの配慮、アイヌの方々への配慮(「未来の女」発言の削除)、が行き届いたうえで、めちゃくちゃ傑作でした。
そして、しっかりと飯テロ映画でした。

203高地

映画の冒頭で描かれる、日露戦争のシーン。
近年の邦画では群を抜くほどの戦争描写だったのではないでしょうか。
『プライベート・ライアン』を見たアメリカ人の気持ちはこんな気持だったのかと思いました。かつてこの国に、冷酷な命令に従って命をなげうった日本人の若者がいたんだなと、そんなことに思いを馳せてしまうくらい、素晴らしい出来栄えでした。
ゴールデンカムイに興味なくても、冒頭のシーンだけでも観る価値があります。

色んな人に観てもらうという工夫

エログロはなるべく抑えて色んな人に楽しんでもらえるようにしている工夫が、そこかしこに見られました。
原作の人体欠損描写がなかったり、ちょっとしつこいくらい説明字幕がついたり(【8万円=8億円】とか【ウェンカムイ=人間を食べた動物】みたいな)。
字幕に関しては、わざとらしい説明セリフを追加されるくらいならいいか、と納得しました。

衣装綺麗すぎ問題

確かに、主人公の杉本と相棒のアシリパさんの衣装は明治時代に野山を駆け回ってる人には見えなかったです。
Twitter(自称:X)で少し話題になっていたようですが、実際はそこまで気にならなかったです。これも色んな人に診てもらうための工夫なのかなと。
というのも、私のパートナーがゴールデンカムイを見た際、「誰が誰だがわからない」と言ってたからです。
確かに本作、同じ格好をしているやつ多すぎる。
なので、主人公とその相棒はスクリーンに写ったときに、ひと目でメインキャラだと分かるようにしたかったのではないかなと思いました。

俳優について

杉本は日露戦争前は、面食いのお嬢様が飛びつくくらいのイケメンなので、山崎賢人でも全然気にならなかったです。
あと、山田杏奈のアシリパさんは結構良かったです。幼さもあり、強さも感じる演技が魅力的でした。
それから、原作再現度がもっとも高かったのは、フチと二階堂でした。この二人は漫画から飛び出してきたかのようで本当にありのままでした。
二階堂が続編でどんどん狂っていくのが今から楽しみです。

その他

劇中のご飯があまりにも美味しそうだったので、おもわず杉本のオソマをお土産に購入。

オソマ

また、肉団子のお鍋が食べたくなったので、帰りに材料を買ってオハウ(お鍋)を作りました。


鳥オハウ


杉本が食ってたそばも美味そうだったのでカプ麺も

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