【ネタバレあり】鬼太郎誕生ゲゲゲの謎感想

フォローしている映画系や、アニメ系の情報発信者の方が、やたらと高く評価しているので、これは劇場で見ないと一生後悔するかもしれない、と思い鑑賞することにしました、


評価:★4.7(最大 ★5)

見に行って正解でした。
めちゃくちゃおもしろかったです。
ミステリー、ホラー、ノワール、などの要素が絡み合い、クライマックスに向けて、鬼太郎が誕生する謎へ集約していく…。めちゃくちゃ楽しめました。
様々なところで言われていますが、作風が「ゲゲゲ」というより、「墓場」に近い(初期の水木しげる作品に雰囲気が近い)ように感じました。
ラスト付近の洞窟でのバトルはやや迫力にかけたものの、鬼太郎の代ヘ戦いがシフトしていったのは良かったです。
あと、ちょっとだけ出てくる6期ねこ娘、スクリーンで見るとクッソかわいい。今すぐhuluを契約だ!

今年、一番映画館で…

映画の感想で「泣いたわ〜」と安直な感想はあまり好きじゃないですが、鑑賞後に友人からどうだった?と聞かれて開口一番「めっちゃ泣いた」といってしまいました。

公開から3週間ほど経ってから休日のレイトショーにて鑑賞しました。20人弱の人が入っており驚きました。
客層は時間帯もあってか子供はおらず、20代がほとんどでした。半数はカップル客で、私のようなボッチのおじさんはすこし肩身が狭かったです。
記事を書いている現在、公開館数はかなり控えめですが、迷っている方はぜひご覧になってください。

予習としての横溝正史『八つ墓村』

チケットを予約したあと、楽しみで矢も盾もたまらず、ネタバレに注意して感想を漁っていたところ、横溝正史の【金田一シリーズ】に雰囲気が近いという情報を入手。
KindleUnlimitedで『八つ墓村』を読みました。
(これはこれで、戦後わりとすぐに出版されたとは思えないほど面白く、別途感想を書きたい)
確かに、田舎の村の陰鬱とした雰囲気や、連続して起こる殺人、主人公に危険が迫っていく様など、リスペクトを感じました。
『八つ墓村』でいう典子は、沙代(ヒロイン)かな、とか思いながら鑑賞していたら、突然の『キャリー』的展開には衝撃を受けました。

水木(み→ず⇡き⇡)というキャラクター
「墓場鬼太郎」に出てくる、鬼太郎の育ての親、水木。これがもう、めちゃめちゃかっこよかったです。
太平洋戦争の帰還兵で、ヘビースモーカーの水木が、Mという薬品の製造方法を調べることになり、誰が味方か分からない環境で、次々と殺人事件がおこり、正体不明の相方とバディを組むことになる。やがて、水木(み→ず⇡き⇡)は、大きな陰謀の渦中に飛び込んでいく…、
これ、めっちゃくちゃノワールじゃないスカ!
もう大好き!

いやいや、皆さん。昨今のノワール事情はだいぶ厳しくなっているんです。喫煙描写の上映が難しくなり、スクリーンで喫煙シーンを見られる機会がなくなりつつあります。

そんななか、くっそかっこいい激渋オジが、スパスパタバコ吸いながら、事件の陰謀を暴いていくとか最高すぎる。
制作者の皆さん。本当にありがとうございます。

墓場鬼太郎はうろ覚えくらいがちょうどいい

『墓場鬼太郎』は、私はアニメと原作を10年ほど前に鑑賞したのを最後に、まったく読み返さなかったので、ふんわりとした知識しかありませんでした。

ぶっちゃけ、それくらいがちょうどよかったです。映画鑑賞後、墓場鬼太郎を読み返した際(鬼太郎両親の生活には落涙ものでしたが)、水木を地獄送りにしてしまうシーンでは「おい!」と叫んでしまいました。

ゲゲ郎セクシー問題

ゲゲ郎、セクシーすぎんか?
ゲゲ郎がセクシーすぎてヤバすぎ。
てか、浴衣似合いすぎだろ!しかも、声優関さんって、、もう!
すらっと長い首や手足が、浴衣から垣間見えるのがエッティーすぎる。キャラデザが神。
ゲゲ郎VS裏鬼道の戦闘シーンは凄まじかったですね。あのシーンをみるために2回目を見に行くのもいいかもしれない。

霊毛ちゃんちゃんこの作成経緯

鬼太郎のアニメは3期を子供の頃にみていました。
子供ながらに、霊毛ちゃんちゃんこがご先祖様の髪の毛で作られている設定には、首を傾げていました。
先祖たちが集まって「じゃあ、ちゃんちゃんこ作りましょうか」って髪の毛で作ったのか?と

それが、ああいう経緯だったとは…。
無念、執念、希望。あらゆる思いが込められて作られた霊毛ちゃんちゃんこ。あらためて、『ゲゲゲの鬼太郎』という作品を見直したくなりました。

先祖オジきしょすぎ

きしょすぎて名前忘れました。
『サマータイムレンダ』の某黒幕を連想するくらい、本当にキモい。
吐き気を催す外道。「悪」というより、ゲスという言葉が合う。

総評

あらためて、本作は本当に面白かったです。
ブルーレイは絶対買いますわ!

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