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犯罪心理学者は見た危ない子育て/出口保行 Audible感想

タイトルが非常に刺激的であり、文章内で紹介されている事例も犯罪を犯した人の環境であるが、危ない子育てというワードが気になりAudibleで聴くことにした。

紹介されているのは極端な例であり、自分が当てはまることは少ないだろうと思って読み始めたが、自分の子育てにもその要素が生じ得るというのは衝撃的だった。子育ては4つの傾向に分類され、どの型にもメリット、デメリットがあり行きすぎれば我が子が罪を犯してしまう、あるいは社会でうまくやっていけなくなる可能性が出てくる。このため自身の子育てを型を踏まえて振り返り、話し合いながら偏りすぎないように個人だけでなく環境全体を調整する必要がある、というのがこの本の要旨と考える。
この考え方は自分にとっては非常に新鮮だった。良い、悪いの2形態があり悪い子育てをすると悪い方向にいってしまう、というのが自分の想定だったからだ。本作を聴いた後は自分に偏りがあり子供に悪影響を与える可能性があると自覚して子育てをしたいと思った。

一つ注意があるとすれば、自分が育てられた子育ての方法を振り返ると自分を振り返ることにもつながると思うがやや苦しさや辛さを感じる可能性がある。自分が育てられた環境に対して辛さを感じている方が読む際には、辛くなりすぎないよう注意してほしい。

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