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VTuber第3世代への移行 ~ターニングポイントが見えた瞬間

桐生ココの卒業の報に、自分自身驚きはなかった。

邪推抜きにしても、彼女を取り巻く昨今の状況では卒業の選択は妥当と考えていた節もあったからだ。だが、別の方面ではバーチャルYouTuber(VTuber)事務所「ホロライブプロダクション」が、どのような形であれ卒業を許したことは浅はかだったと感じている。

この事からVTuberをやるならVTuber事務所に入る必要性、存在意義を否定したといえる。ただ、この理由に関してはまとめていたが、無用なリスクでも今回語る内容とは分けた方が良いと思った。

それで語る内容は、VTuber第3世代についてである。

■VTuber第3世代とは

ともかく、桐生ココの卒業によって、VTuber第3世代に入ったと思った。
ただ、その傾向は元々感じられたモノであり、今回の卒業で決定付けられた感が強いといった所。

では、VTuber第3世代とは何か?
他の方もVTuberを世代事に分類しているので、あくまで私が考えている分類とはなることは最初に前置きしておく。

第1世代は企業主体による動画勢。
代表例はキズナアイを始めとするバーチャルYouTuber四天王である。バーチャルYouTuberという存在を定着させた存在といっていいだろう。
また、企業主体であることから3Dといった、当時では最先端技術で動画が作られていた。

第2世代は動画勢から変わった企業勢による配信スタイル。
代表例はにじさんじ、ホロライブである。第1世代よりもバーチャルYouTuberまた省略形のVTuberの名でも普及させた。そして、第1世代の3Dから、Live2Dでの2Dという変化点も大きい。そして、もう一つはYouTube上でも主流ではなかった生配信をメインとした。
これらの変化から、完全に第1世代とは別物となった感が強い。

そして、私が考える第3世代とは個人がプロデュースする個々のスタイルとなる。今まではどうであれ、VTuberになるには企業の力を借りる必要性があった。

だが、今はVTuber自体が1万人以上突破中している。人口の割合だけでいえば、VTuber大半は個人勢といってもいいだろう。(当然、チャンネル登録者数をシェアとして考えれば、企業勢がシェアの多くを握っているとはいえる)

そんな個人勢が今後、VTuber業界を牽引すると考えている。
ただ、ある意味では一般人がYouTuberとなる事と同じ意味と言っていい。自分自身、そういった意味も理解してそう語っている。

次は、誰もがVTuberになれる点を踏まえながら、第3世代への移行について掘り下げていく。

■一般にも普及したVTuber業界

今まではバーチャルYouTuberには専門の技術、知識、ツールなどが必要であった。3Dしかり、Live2Dにしてもだ。
だが、今ではVTuberのすそ野が広がって、VTuberを作る知識も一般的に公開されていて、多少の労力でVTuberに成ることが出来る。

また、キャラクターデザインなどの画力を要する面も、クラウドソーシングなどを活用すれば個人間でも依頼することが出来る。それに個人クリエイターであれば、比較的安く発注する事も可能である。学生の力でもVTuberになることに難しい事は無い。

そして、これが3Dであっても同様である。一昔前では3Dのツールだけで数十万、下手をすれば数百万だった時代が今では、無料でかつ、専門的知識がなくとも作り出す事が出来る。3Dでの個人勢など、今では珍しくもなんともない。

この点からもVTuberになる事に組織力が必要としない時代になってきている。

そもそもVTuber事務所とて、これらの技術を社内で持っているところは少ないと感じている。Live2Dの有名クリエイター、rariemonn氏とてフリーランスである。そして、キャラクターデザインなどは外部のクリエイターである。ただ、組織力によってクリエイターに仕事を頼みやすい側面はある。

次に今のVTuber事務所はおそらく何処も人員過剰となっているだろう。YouTube上自体が競争相手が多く、新規産業だったVTuber自体がパイの取り合いになっている。

企業から新人が出た所で、今までいた存在を蹴落とすぐらい出ないと難しい。声優業界も、そう言われているのが現状だ。

こうなってくると、既定路線で戦うのは難しく、隙間産業を狙う必要が出てくる。YouTube上の戦略でも、それは正しい。同じコンテンツを扱った所ですでに先駆者にシェアが奪われているからだ。

極端な話、私が考えるVTuber第3世代とはYouTuber同様、人気者によってYouTuberの知名度から、それに憧れてYouTubeを始める流れと同じことである。

だからこそ、自らVTuberとしての実力を示していかないと、余所から声がかからないのは現状とも考える。

■VTuber第2.5世代は個人勢である

とはいえ、VTuberにとって事務所の力はまだ大きいと反論はあるだろう。
私とてこう語っているが、理解してない点、また、補足しないと行けない点は多々存在していると理解している。

それでも、先の世代分類では語らなかったが第2、第3の中間、第2.5世代が今勢いを見せている。それは有名クリエイターのVTuber化である。
代表例はしぐれうい、伊東ライフなど。

有名クリエイターの武器は元々、知名度を持っていること。また、VTuberのキャラクターデザインなどからVTuber業界だけで見ても知名度があり、相乗効果を有している。それは配信動画においても、多方面のネタを語ることが出来る。

それに別名義でイラストレーターでも活動している、カグラナナに関しては、先日Vアーティストとして、アニメのEDを唄うことが発表された。

この点でも、元から有名人であれば、始めからVTuber事務所が持つ強みを要していることになる。そして、これはVTuberではなくYouTuberの例から見ても同じような流れである。

こう考えても、個人が勢力を伸ばすのはそう間違ってはいないだろう。

■最後に

今回はあくまで私の考えの概要に過ぎない内容だったが、それでも歴史を振り返った時に桐生ココの卒業がターニングポイントだったとは目に見えてくると思っている。

ただ、ここらは桐生ココの卒業後に起こること、VTuber事務所自らの存在意義否定など合わせないと伝えにくいとは思うので、この点は上手くまとめて記事として公開させたいとは思っている。

かなりリスクのある内容とは感じているが…

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